お知らせ

【2025年度(第9回)「自由を生き抜く実践知大賞】社会の課題解決賞「不登校支援と「登校・学習支援室」の開設」紹介

  • 2026年02月27日
お知らせ

受賞名

社会の課題解決賞

受賞取組

不登校支援と「登校・学習支援室」の開設

実践主体

法政大学中学高等学校

取り組み内容

法政大学中学高等学校では2024年度に「学校に行きづらい・休みがち・不登校の子の保護者の集い」を2回開催し、今年度も5回の開催を予定している。この集いは、学校に行かない、行きたいのに行けないというお子様を持つ保護者を対象とし、同じような経験を持つ仲間と出会い、経験や気持ちを共有できる場を提供している。養護教諭とカウンセラーの他、教職員有志と卒業生保護者も参加し、大きな不安の中にいる保護者に寄り添っている。過去に不登校の経験者を招き、当時の経験を共有する機会も設けた。

「登校・学習支援室」を2025年4月に開設した。現代福祉学部と連携し、心理実践実習の実習先として学部生と院生が派遣され、学生がスタッフとして支援室に貢献してくれている。「様々な理由で教室に入りにくい生徒の居場所としての登校支援および学習支援」「学習に困難を抱える生徒への学び方支援」「ソーシャル・スキル・トレーニング」を提供する場としてスタートした。4月から11月末日までの利用者数は延べ290人(実人数:登校・学習支援33名、学び方支援11名)で、登校できない生徒にはオンラインでの学習支援も行った。

実施しての感想

近年、不登校状態にある生徒や保健室登校の件数が増加していた。ご家庭も教員も不安や負担が大きく、どう対応して良いか分からず模索する状況で、何かできないかと思案し、これらの取り組みを開始した。

保護者の集いは「心が軽くなった」と感想を頂き、状況がすぐに変わらなくとも、保護者の心の重荷を少し下ろすことができたのではないかと感じている。

支援室の開設は見切り発車ではあったが、現代福祉学部のご協力のおかげで実現に至った。本来は、登校できていない生徒の居場所として機能させたかったが、不登校状態にある生徒が支援室を利用するまでには、いくつもの超えなくてはならない壁があり、支援室ができたからと言って、すぐに利用できるというものではなかったことを痛感した。しかし、実習生と共に柔軟に運営し、登校できない生徒もオンラインで支援をするなど、色々な形を模索しているところである。また、学び方支援へのニーズが高く、不登校状態だけでなく様々な支援を必要としていることを実感した。縁あって入学した生徒たちの誰もが排除されることなく、その人らしく生き生きと学校生活が送れるよう、試行錯誤しながら支援を継続していきたい。

総長からの選定理由コメント

不登校というのは大きな社会問題だと捉えています。また、この問題は一時的・一個人の問題ではなく、その本人の人生はもちろん、家族をはじめ関わる多くの人々にも影響を及ぼすものであり、チームで対応しなければならない課題でもあります。

「登校・学習支援室」の開設は、「学校に行きづらい・休みがち・不登校の子どもたち」に精神的なサポートを提供するだけでなく、保護者への支援、そして学習面・生活面で生徒たちが直面する困難を解決するための支援を行う取り組みです。さらに、専門家をめざす大学生や大学院生に実習の場を提供することで、支援者の育成にも寄与しています。これら二つの側面が相互に補い合うことで、不登校という難しい社会問題に対し、より根本的な解決をめざす取り組みへと深化していくと感じます。

受賞の感想

大変驚いておりますが、このような賞をいただきまして本当にありがとうございます。このような機会がないと、取り組みを発表する機会がなかったと思うので、大変貴重な機会だったと思っております。不登校への対応は、おそらく他の多くの学校でも困っていることがあると思います。本校の不登校支援を他の学校にもシェアして、全ての子どもたちが生き生きと過ごせる環境作りを進めたいと思いました。まだまだ課題も多いため、より良い取り組みとなるよう試行錯誤しながら今後も取り組んでいきたいと思います。この取り組みは中高だけでなく、現代福祉学部や卒業生保護者の皆さまなど、多くの方々のご協力があり、実現できております。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。この度はありがとうございました。

関連リンク

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