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2021年度の研究・教育活動に対する受賞・表彰者の紹介 Vol.4

  • 2022年12月02日
  • 受賞
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法政大学には、学会などで受賞し、表彰された教員の方々が数多く在籍しています。

ここでは、広報誌「法政」(10月号)に掲載された2021年度に受賞・表彰された方々の受賞内容を全5回にわたってご紹介します。今回はその第4弾です。


デザイン工学部都市環境デザイン工学科 今井 龍一 教授

①第4回日本オープンイノベーション大賞(総務大臣賞)②第34回日本道路会議表彰論文 優秀賞③2021年 土木学会 AI・データサイエンス特別賞④CSIS DAYS 2021 優秀共同研究発表賞

①プロジェクト「携帯電話基地局データから生成される人口流動統計」②論文『人工知能を用いた汎用カメラによる24時間交通量調査技術の開発』③論文『コンクリート締固め位置のリアルタイム解析システムの開発と現場試行』④論文『鉄道交通障害情報の提供エリア分析』

①携帯電話ネットワークの運用データから人流データ(人口流動統計)を生成する手法を開発。有益性が評価され、受賞しました。 

②人工知能を用いて昼夜を問わずに計数可能な自動車交通量調査技術を開発しました。24時間365日の交通量常時観測も可能です。

③動画像を活用したAI 分析によってコンクリート工事の締固め箇所を定量的に把握できる管理システムを開発しました。

④交通ビッグデータと既存の統計調査を組み合わせ、交通障害に応じた情報の提供エリアを分析、選定する手法を開発しました。

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デザイン工学部都市環境デザイン工学科 山本 佳士 教授

2021年土木学会 AI・データサイエンス 奨励賞

論文『GAN および FDTD 法を用いたレーダ画像からの内部欠陥推定手法の高度化に関する検討』

経年劣化したコンクリート構造物の残存する耐震性能などを正確に評価するためには、目視点検では分からない、構造物内部のひび割れの位置や長さなどの幾何情報を、精度良く効率的に取得することが必要です。

本研究では、深層学習の一種である敵対的生成ネットワーク(GAN)を用いて、レーダ画像からコンクリート構造物内部のひび割れを可視化する手法を提案するとともに、有限時間領域差分法(FDTD法)を用いたシミュレーションにより有効な学習データを低コストで大量に生成する方法を提案しています。将来性が評価され受賞しました。

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デザイン工学部都市環境デザイン工学科 渡邉 竜一 兼任講師

①国土交通省地域づくり表彰 審査会特別賞②NPO活動奨励賞/長崎県民ボランティア振興基金

①② DEJIMA BASE(長崎県長崎市)

2050年までに出島完全復元を目指している長崎県長崎市の出島復元整備事業の一環で、人工島である出島と長崎市内をつなぐ「出島表門橋」を設計しました。橋長38.5m、幅員4.4m、主径間33m、側径間5.2m の2 径間鋼連続版桁橋です。遺構保護および景観、治水の観点から、中島川に橋脚を設置せず、出島側の反力をいかに抑えるかを構造設計の主題としています。

その結果、対岸の江戸町側に2つの支点を設け、てこの原理のような仕組みで力を分散させた、ユニークな設計の橋になっています。

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デザイン工学部システムデザイン学科 安積 伸 教授

2021年度グッドデザイン賞

ハイテーブル・テーブル・ベンチ「フロウラウンジ シンボルツリーファニチャー」

受賞作である「フロウラウンジ シンボルツリーファニチャー」は、1996年からロングセラーとなっているシリーズ「FlowLounge」の発展形として、新たにデザインを行ったものです。「人間は本能的に自然とのつながりを求める」という考えから、緑を蓄えたシンボルツリーを中心に、人が集える場を構想。多彩な用途に適合するよう、天板はハイテーブル・テーブル・ベンチと3 段階に高さを変えられます。今日のオフィスで求められる「快適なコミュニケーションスペース」と「気軽に集中できる作業スペース」を同時に提供するデザインとなっています。

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デザイン工学部システムデザイン学科 小林 尚登 名誉教授

計測自動制御学会名誉会員

大学生時代からスタートして半世紀ほど、計測自動制御学会にお世話になっています。学会の活動、論文執筆や書籍出版など、数多くの思い出があります。

計測自動制御の分野は、工学分野の多くの物を対象とする横断型技術分野です。日本学術会議を通して、他の学会との横断的連携も図られてきました。

この度名誉会員に推挙されたことは感慨深く、私の恩師(同名誉会員)がお祝いのメールを送ってくださったことが最もうれしく感じました。学術分野が継承・発展していくことを祈っております。

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デザイン工学部システムデザイン学科 ソン ヨン ア 客員准教授

①ナレッジイノベーションアワード2022 ナレッジキャピタル部門 準グランプリ②インタラクション2022 第26回 情報処理学会シンポジウム インタラクティブ発表賞(一般)

①「身体から生えてくる柔らかい分身ロボット」(東京大学葛岡・雨宮・鳴海研究室、新山龍馬氏との共同受賞)② 花の開花の動きをメタファーとした人の気配伝達装置の基礎検討(佐藤 康三 名誉教授との共同受賞)

①受賞作は、空気で膨らんで姿を現すウェアラブル分身ロボットです。内部の紐を制御することで動き、使わない時は薄く折り畳めます。新しい未来のコミュニケーションとして評価されました。

②互いの活動の様子や雰囲気を把握する要素として「気配」に着目。遠隔地にいる人々の気配を伝達する装置の開発を目指しています。その基礎検討として、花の動きで遠隔地からの気配を伝えられる可能性について調査し、報告しました。花の開花をメタファーとした気配伝達装置の美しい完成度と調査結果が評価されました。

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デザイン工学部システムデザイン学科 田中 豊 教授

GFPS( Global Fluid Power Society)Best Paper Award

論文『Control of Air Bubble Content in Working Oil by Swirling Flow』

GFPS Best Paper Award はGFPS が特定した国際イベントや会議における査読付き論文から、論文の独創性、厳格さ、技術的内容やプレゼンテーションの質に基づき、国際的審査員団が審査を行い、最高の論文1件に与えられる最優秀論文賞です。

受賞論文は、作動流体(油)中に混在する気泡状態の空気量を精度良く制御調整するシステムのデザイン提案と実験による妥当性を確認するものです。

手法の独創性や理論的な解析と実験による裏付けの結果が高く評価されました。

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デザイン工学部システムデザイン学科 山田 泰之 准教授

①日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門 2021年度部門一般表彰(部門優秀論文表彰)②第32回ザッカデザイン画コンペティション クツ部門 優秀賞③若monoデザインコンペティション燕vol.6 企業賞

①論文『蠕動運動型混合搬送機による固体推進薬連続製造の検討』②IN Boots③株式会社アベキン「生活の中で自然を感じられるインテリア」/作品名:Oku

①本研究はJAXAや民間企業との産学連帯の研究活動です。本論文では、蠕動運動型混合搬送装置における火薬混合の基礎的なパラメータの検討と、作成した火薬の燃焼試験を含めた実証試験の結果を報告しています。

②革製の靴の美しさ、フィット感をリーズナブルに提供する方法として提案した作品です。布製靴のフィット感と革靴の独特の光沢や質感の両立を狙っています。

③寄りかかるように本を置けるブックスタンドです。武骨で薄いスチールの貫通構造に木材を内包し、存在を強調させています。

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※掲載は設置学部・学科順です。

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