お知らせ

2021年度の研究・教育活動に対する受賞・表彰者の紹介 Vol.3

  • 2022年11月25日
  • 受賞
お知らせ

法政大学には、学会などで受賞し、表彰された教員の方々が数多く在籍しています。

ここでは、広報誌「法政」(10月号)に掲載された2021年度に受賞・表彰された方々の受賞内容を全5回にわたってご紹介します。今回はその第3弾です。


情報科学部コンピュータ科学科 廣津 登志夫 教授

2021年度情報処理学会 コンピュータサイエンス領域功績賞

2004年度から情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・ システム研究会の幹事、そして主査を務めた他、論文誌「コンピューティングシステム( ACS)」の編集委員、編集副委員長、編集委員長と継続的に務めるなど、研究会の運営に貢献したことで受賞に至りました。

とりわけ、質の高い査読プロセスを実現するためにACS が用いている独自開発の査読システムを、2008年から現在に至るまで継続的に管理運用するという責にあたり、長年にわたって研究会活動を支えていることが高く評価されました。

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デザイン工学部建築学科 赤松 佳珠子 教授

①第1回JIA東北建築大賞2020②2021年度グッドデザイン賞 グッドデザイン・ベスト100③第1回日本建築士会連合会 建築作品賞(奨励賞)④日事連建築賞(奨励賞)⑤第62回日本建築業連合会 BCS賞⑥第13回JIA中国建築大賞2021 大賞(一般建築部門大賞)

①④山元町役場 ② ROPPONGI TERRACE ③⑥アストラムライン新白島駅 ⑤渋谷ストリーム

建築家として携わった4つの建築作品が高い評価を受け、6賞を受賞しました。各賞で評価された点は次の通りです。

①④「東日本大震災からの復興への思いが強く感じられ、山元町の景観と環境に根ざした優れた建築」②「これからの時代の働き・生きる場の在り方を指し示す建築」③⑥「創意と工夫に満ち、地域の建築への広がりが期待される建築作品」「作者の卓越した造形力が風景の在り方に一石を投じた建築」⑤「人々の五感、六感に働きかける気配によってまちの記憶を再構成しながら継承させることに成功している」

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デザイン工学部建築学科 川久保 俊 教授

①令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞②第35回人工知能学会全国大会 優秀賞(一般セッション口頭発表部門)

①業績「全国の自治体の持続可能性評価に関する研究」 ②「BERT モデルを用いたSDGs に関するマルチラベル文書分 類器の構築とマッチングシステムの開発」

①本研究では全国の自治体の持続可能性を環境/社会/経済の三つの側面から総合的に評価。全国の自治体に関する大規模なデータベースを整備し、地理情報システムと連携した結果出力プログラムまでを一体的に開発しました。成果の一部は「LOCAL SDGs PLATFORM」上で公開中です。

② SDGs の成功事例を共有する重要性に着目し、活動事例や課題をSDGsに写像する分類器を構築。SDGs 間の連環関係を可視化することで、地域の課題と解決に結び付く取り組み事例とのマッチングシステム開発を発表しました。

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デザイン工学部建築学科 小堀 哲夫 教授

①2021年度グッドデザイン賞グッドデザイン・ベスト100②第13回JIA中国建築大賞2021 優秀賞(一般建築部門)

①②梅光学院大学「The Learning Station CROSSLIGHT」

受賞対象となった施設は、大小さまざまな間仕切りのないセミオープンな空間が斜めに連なる新しいスタイルの校舎です。「場が学びを変える」をコンセプトとして、あらゆるところが学びの場となるようにデザインしています。

例えば、廊下と教室の概念をなくし、1階を固定席がないフリーアドレスオフィスとしたのも学生と教員や職員の交流を活性化するための仕掛けの一つです。その結果「アクティブ・ラーニングなど新しい方向性を掲げる大学の理念を空間化した建築」などと評されて、二つの受賞に至りました。

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デザイン工学部建築学科 山道 拓人 講師

①2021年度グッドデザイン賞グッドデザイン・ベスト100②③2021年度グッドデザイン賞④日本メンズファッション協会ベストデビュタント賞(空間・インテリアデザイン部門)

①商店街「 ボーナストラック」 ②建築「押上のビル PLAT295」 ③集合住宅の一棟まるごとリノベーション「リノア北赤羽」 ④業績「将来を期待される新人クリエイター&アーティスト達の中から選出」

今回受賞した3 建築物が評価された点は次の通りです。

①「下北沢の街並みを引き継ぐ新築の商店街で、個人が小商いを始めやすい環境を生み出している」②「ハウスメーカーの構法ルールに則りながらも建築家が可能性を拡張し、新たなプロトタイプとなるような職住一体の建築を実現」③「コモンスペースを暮らしの延長として使える場所に設え、住民と地域の人々が暮らしのスキルを共有できる施設が実現している」

これらの活動により、「将来を期待されるクリエイターの一人」と評され、④の受賞に至りました。

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デザイン工学部建築学科 下吹越 武人 教授

①第1回日本建築士会連合会 建築作品賞(奨励賞)②令和3年度港区景観街づくり賞

①「K2 house」 ②ホテル・店舗(複合商業施設)「ルネ麻布十番」

①は竣工して4 年が経過し、住人として暮らしている住宅で、また一つ賞をいただくことができました。住宅のようなプライベート性の高い建築を社会的に共有することは難しく、受賞を通して成果を広く社会に発信できるのは、とても貴重な機会になります。

②は都心部の建築がつくる景観形成について真正面から取り組んだプロジェクトでした。今回の受賞で、これまでの活動の成果が認められ光栄に思いますし、大きな励ましとなりました。これからも都市と建築の良好な関係を追求していきたいと思います。

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デザイン工学部建築学科 朴 賛弼 助手

①2021年大韓建築学会 著作賞②日本民俗建築学会 竹内芳太郎賞③第6回武蔵野美術大学建築学科 長尾重武賞

①著書『ソウル清渓川再生—歴史と環境都市への挑戦−』 ②業績「民俗建築および町並み、農村集落などに関し、優れた研究」 ③著書『日本の風土と景観WEST ZONE』『日本の風土と景観EAST ZONE』

①著書『ソウル清渓川再生』はソウル中心部にある高速道路を撤去し、自然豊かな川に復元したという内容です。2003年から始まり、長年にわたって蓄積された研究成果をまとめた日本語、英語、韓国語版の3ヵ国の出版の業績を評価されました。今後の「日本橋再生」の参考になると思われます。

②は民俗建築および町並み、農村集落などに関する研究論文や著書で学術研究の発展に寄与する優れた論文と業績を上げたと評価されました。

③の『日本の風土と景観 東・西編』韓国版2冊は、著者の真摯さと情熱の力作であり、日本への大きな関心が生み出した秀作と評価されました。

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※掲載は設置学部・学科順です。


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