2011年度

千代田区における地域環境マネジメント(CES)の提案と実践

2011年度
申請教員 テーマ
千代田区における地域環境マネジメント(CES)の提案と実践

1.目標

千代田区が独自に推進している環境マネジメントシステム「千代田エコシステム(CES)」の構築に参加し、「個人の環境配慮行動を促進する仕組み」を考案・実践することを通して地域環境リーダーとして活動する。また、千代田区に居住する区民(夜間区民)区に通勤通学してくる会社員・学生・生徒に働きかけ、CES活動を周知し、環境配慮行動プログラムへの参加を呼びかける。地域について学び、環境政策への理解を深めて有効な行動プログラムを提案・実践することで千代田区の環境改善に寄与することを目標とする。

2.内容・計画

このゼミは2006年3月に本学と千代田区との間で締結された「事業協力協定」に基づき人間環境学部に設置された。以来5年間にわたってさまざまな学習と実践を、区役所・企業・住民と協力しながら積み重ねてきている。今年度も学内・学外でのプログラム実施を計画しており現時点でも5月28日には「秋葉原まちあるき」企画の実施、6月環境月間に開催される「環境リサイクル祭り」への参加へ向けて準備を進めている。2010年度は3つのプログラムを展開しつつ、文献購読をとおしてプログラムの理論的根拠について再検討を行った。現在、今年度プログラムを確定するグループ討議を行っており、プログラムの再編・追加を行う予定である。また、昨年に引き続き「千代田区の環境政策」に関して区役所職員による特別講義や、CES協議会(会長:石神隆本学教授)事務局へのヒアリング、区内企業へのインタビュー調査などを行い、外部との協働を進めていく。すでに緑化事業を行う企業より協力の申し出を受けており、具体的活動を検討している。また、学生対象の環境配慮ライフスタイル講習の提案が企業より寄せられているので学内での実現へ向けて協議を開始しようとしている。今年度は授業開始が遅くなったため、現在は準備の段階だが着実に実施していく。さらに震災の被災者支援に結びつく活動を区内で進めることがゼミ生より提案されており、今後検討を行なう。以上と平行して例年企画してきた区内環境施設の見学やまちあるきも継続して行っていく。

3.成果報告方法

毎年活動報告書を作成している、今年度も第6号を発行する予定である。学内ではCESの周知をはかるためにも「報告会」を行う予定である。また、例年区役所およびCES協議会が開催するイベントに参加し「ゼミ活動報告」を行っているが、今年度も継続する。12月にはエコプロダクツ展(日経新聞社主催)が行われるので報告書の配布を行う予定である。

4.達成指標

毎回のゼミで活動の進捗報告を各担当者が行う。学内外で開催・参加するイベントについては参加者数の記録を取り、企画への来場者の意見・感想を知るためにアンケートを実施したい。協働のパートナーであるCES協議会の会合にゼミ生代表が出席し、外部からの評価・指摘助言を受け、ゼミ活動の進捗管理および反省に生かしていく。