2020年度

10月

2020年度

10月30日(金)

全学質保証会議を開催した。

10月29日(木)

HOSEIミュージアム運営委員会および、学部長会議をおこなった。
法政大学デザイン工学部の兼任講師で、江戸東京研究センターの客員研究員、そして特定非営利活動法人雨水まちづくりサポートの理事長である神谷博先生が「グリーンインフラ・ジャパン・ネットワーク全国大会」に参加なさることになり、「都市で展開するグリーンインフラ」のテーマで12の企画を構成することになった。そのなかのひとつとして、以前講演した「水都江戸の自然と文化」をもとに、10分の講演をリモートで収録する。そのための図版と講演内容の組合わせ作業をおこなった。「グリーンインフラ・ジャパン・ネットワーク全国大会」は11月7日の午後に開催される。

10月28日(水)

常務理事会、危機対策本部会議を開催した。

10月27日(火)

『大学通信ONLINE』(株式会社大学通信)のための対談をおこなった。
その後、刊行したばかりの『苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神』(集英社)について、「デモクラシータイムズ」というインターネット上の番組で佐高信氏と対談した。その後総長室に戻り、監査室の報告を受けた。

10月26日(月)

サントリー文化財団が授与する「サントリー地域文化賞」の、コロナ禍における特別賞を決める会議が開催された。

10月25日(日)

サンデーモーニングに出演した。冒頭はアメリカ大統領選挙の話題だ。その時期が来るたびに、日本人は選挙権をもっていないにもかかわらず、メディアがまるでアメリカ国民のような大騒ぎになることに不思議な感覚を覚える。しかし確かに、今のところアメリカの世界に対する影響力は大きい。そこで私は、世界に関わる二つのことに注目している、と話した。ひとつは気候変動である。トランプ大統領はこれを中国、ロシア、インドの責任にして、パリ協定に復帰しようとしない。バイデン候補はパリ協定に復帰した上で、気候変動対策を雇用機会の創出にするという。バイデン候補の経済政策は新しく、世界への良いメッセージになる。二つ目は「移民政策」である。これも世界の問題だ。根本は移民の人権をどう考えるか、である。トランプ大統領はただ「不法だ」というだけなので、これでは解決にはならない。バイデン候補は100日以内に不法移民に市民権獲得への道を開く案を議会に出すという。まずは市民権獲得という方法は、まずは人権だと言っているのと等しい。どちらが世界にとって良いのか、明らかだ。

「風をよむ」は、ウルグアイの大統領だったホセ・ムヒカをテーマにした。多くの人に知ってもらいたい政治家である。「根本的な問題は社会モデルであり、見直さなくてはならないのは生活スタイルである」という姿勢を貫き、大統領時代はその給与の90%を貧困層に寄付した。「世界でもっとも貧しい大統領」と言われるが、本人は「私は貧乏ではない。質素なだけ」と言う。なぜなら「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のこと」だからだ。一方、「質素は自由のための闘い」だと言う。「物であふれることが自由なのではなく、時間であふれることが自由なのだ」という言葉は、「自由」にもっとも大きな価値を置く本学としては、耳を傾けるべき考えだろう。この質素と自由の戦いの結果、ウルグアイはその総電力供給に占める再生可能エネルギーの割合を97%にまでにした。2017年には、温室効果ガス排出量を2009~13年の水準から88%削減したという。質素な国は、世界でもっとも先進的な国でもある。

10月24日(土)

本学サッカー部における集団感染が発生し、現在、保健所と連携し、各部署の教職員が対応にあたっている。

10月22日(木)

本学事務職員の部課長会議に参加し、本学のコロナ禍への対応と、これからのあり得る方向について、お話しした。その後、キャンパス再構築特設部会に参加した。さらにその後、HOSEIミュージアム館長として拡大所員会議をおこなった。

10月21日(水)

常務理事会、常務理事会懇談会、危機対策本部会議を開催した。

10月20日(火)

ベトナム国家大学ハノイ校の7番目の大学として、日本の複数の国立大学、本学を含めた複数の私立大学との協力関係でできた「日越大学」という大学がある。日越大学は大学院が先行して作られ、このたび学部の「日本学プログラム」が発足した。その入学式のための挨拶の収録をおこなった。本来は入学式に出席するはずだったのだが、入国制限が厳しく行かれない。私は何度も調査研究でベトナムに足を運んでいたので、今回は久々に訪問できると思っていたのだが、残念だ。
その後、日本私立大学連盟の理事会と常務理事会を開催した。

10月19日(月)

毎日新聞で毎週連載をしている「江戸から見ると」の2019年までの分が、青土社から明後日、2冊本の著書となって刊行される。そこで、青土社の編集者がご挨拶に来て下さった。その後、11月22日に開催される「朝日教育会議」の打ち合わせがおこなわれた。

10月17日(土)

編集工学研究所主催の社会人向け講座Hyper-Editing Platform[AIDA]の第一回に参加した。企業の方々、研究者、医師、NPO職員などが受講する「私塾」の仕組みのひとつである。編集工学研究所はその中に、恒常的な私塾と、臨時的な私塾とがある。この私塾は半年に限っておこなわれる。前身は三菱商事とリクルートの要望で2005年に開始された「ハイパーコーポレートユニバーシティ[AIDA]」で、繰り返し開催されてきた。私も何回か講師として参加してきた。今回からはHyper-Editing Platform[AIDA]と名前を変えての再出発だ。私はボードメンバーとして可能な範囲で参加する。他のボードメンバーは元京都大学教授で数理社会学者の大澤真幸氏、東京大学名誉教授で経済学者の岩井克人氏、総合研究大学院大学学長で人類学者の長谷川眞理子氏、東京大学教授で科学史の佐倉統氏、中央大学教授で哲学者の中村昇氏、小説家のいとうせいこう氏、ゲーム作家の山本貴光氏などだ。

テーマは「編集的社会像」。それが絶望であろうと希望であろうと、未来を自ら編集する、という意味だ。この日早速出てきた観点は、Bullshit Jobs(デヴィッド・グレーバーの著書の題名。「クソどうでもいい仕事」と訳す)からBullshit Systemsを見ること、そしてとっくに持続不可能になっている世界に、まずは「ちゃんと絶望すること」だった。絶望にまなざしを導いたのは大澤真幸氏。組織の外に出て自力で立ってみないと、なかなかその一言が出てこないものだ。

10月16日(金)

学校長会議を開催した。

10月15日(木)

グローバル戦略会議と学部長会議を開催した。

10月14日(水)

常務理事会、理事会、危機対策本部会議を開催した。

10月13日(火)

外部企業の役員会議に出席した。大学に戻り、複数の打ち合わせの後、法政大学校友会会報『オレンジ・ジャーナル』14号(新春号)のために、佐々木郁夫校友会長と対談した。さらにその後「やる気スイッチグループ」という、幼児から高校生までの教育事業をおこなっている組織のインタビューを受けた。本学のグローバル教育、女子学生の増加などに、関心をもってくださった。

10月09日(金)

大学憲章とSDGsの関わりについて、広報やPR担当者の実務誌「広報会議」の取材を受けた。「自由を生き抜く実践知」はSDGsの多くのテーマと関わっている。それだけでなく本学は、法政大学SDGs+(プラス)プログラムを実施している。オンライン講座SDGs入門、法政SDGsセミナー・シンポジウムの実施、SDGs履修証明プログラム、15学部15研究科の多様性を生かした学部横断型科目群(SDGs+科目群)、課題解決型フィールドワーク for SDGs、海外大学等との連携による実践型プログラム、地方自治体との連携協定(下川町、陸前高田市)など、SDGsを研究教育に取り入れている。その豊かさを、お話しさせていただいた。

その後、大学基準協会の学長セミナーを視聴した。さらにその後、HOSEI2030男女共同参画タスク・フォースの会議を開催した。その後、来週から始まる編集工学研究所主催のHyper-Editing Platform[AIDA]についての、キックオフ・ミーティングをおこなった。

10月08日(木)

自宅近隣の警察署のかたがお見えになった。総長は定期的に、警察にスケジュールを渡すことになっているのだ。自宅は毎日巡回がおこなわれている。

10月07日(水)

常務理事会および、役員ミーティング、危機対策本部会議、そして常務理事会懇談会を開催した。

10月06日(火)

富士通主催の講演「ニューノーマル時代の大学経営」を、スタジオで収録した。講演のあとに対談した、富士通の理事で主席エバンジェリストの中山五輪男さんは、本学理工学部の出身である。全体が面白かっただけでなく、オンラインによる講演、対談に使う「しつらえ」の質の高さも、今後はとても大切だと実感した。収録スタジオの整備、空間のデザインセンス、複数のカメラによる編集など、大学でもオンライン、オンデマンドの時代に備え、質を高める必要を感じた。

その後、大学に戻って、グローバル教養学部教授のダイアナ・コー先生と11月2日公開予定のHOSEI ONLINEの対談をおこなった。楽しかった。ダイアナ・コー先生から生まれ育った香港の変遷を教えていただいた。ジェンダー論の本質についても対話できた。どんな時も、ダイアナ・コー先生との会話で、私は生き生きとする。

さらにその後、教育文化協会主催で、「連帯社会インスティテュート」についての対談を神津里季生連合会長とともにおこなった。これも素晴らしかった。私は神津会長に本学大学院の連帯社会インスティテュートについて報告する立場にあるが、このインスティテュートは教授たちがたいへん丁寧な指導をおこなっており、とりわけ独自の授業評価アンケートが詳細を極めている。その成果を報告することができた。大学は社会人のリカレント教育において、外部のさまざまな組織と協力して学位を出していく必要がある。連帯社会インスティテュートは、労働組合、協同組合、NPOの3種をすべて学ぶことができる他に例のない大学院である。とくにNPOについては今後の展開が楽しみだ。ぜひ注目していただきたい。

10月05日(月)

延期になっていたサントリー地域文化賞選考委員会がおこなわれた。新型コロナ下で工夫を重ねた団体に特別賞を出すことになり、審査を重ねることになった。

10月04日(日)

教育アライアンスネットワーク(NEA)事務局主催でWEB上の「高大連携セミナー」がおこなわれた。配信拠点は村田女子高等学校(2021年度より広尾学園小石川高等学校)で、松尾廣茂校長と生徒10名が参加した。この講演ではパワーポイントを使って「これからの高校生に求める能力とコロナ後の大学の学び」という話をした。「自由を生き抜く実践知」とは何かを、幾人かの卒業生を紹介しながら話し、それが、社会が求めるどういう能力とつながっているか、と語った。

その後おこなわれた松尾廣茂校長の講演が素晴らしかった。中高生が自己肯定感を得ていくためには、親や大人たちが「甘え」を受け入れることが必要であり、それは物資的な意味での「ものを与える」甘えではなく、精神的な次元を受け止めることだ、というお話は、とても大事な観点だと思った。さらにその後、10名の女子の高校生たちの質問にひとつひとつ答えた。待機児童問題をどう解消するか、職場における産休育休の広め方、どうして学校ではアジア諸国との交流があまりなく欧米との関係に力を入れるのか、そして、着物の衿合わせはなぜそういう形なのか等々、仕事につくことを想定した質問や、海外への関心に基づくものなど、たいへん視野の広い質問で、充実した時間になった。

10月02日(金)

文部科学省の大学設置・学校法人審議会大学設置分科会の会議に参加した。

10月01日(木)

学部長会議を開催した。