2017年度

8月

2017年度

8月27日(日)

朝、高崎に移動し、40周年を迎えた後援会群馬県支部の総会・父母懇談会に出席。ここでは後援会の方々を対象に講演をさせていただいた。今回退任された群馬県支部役員は、全員女性だった。お母様がたの多い後援会でも、たいへん珍しい。もうひとつ珍しかったのは、法政大学ジャズ研究会が演奏に来てくれていたことだ。私は入学時、一時期ジャズ研に所属していた。この日は初めてその話をした。ところで、この日の講演は上毛新聞の松浦理実記者が取材して下さった。本学社会学部出身である。さまざまなところで、メディアの仕事をする卒業生と出会う。これからも良いお仕事をして下さい。

8月26日(土)

引き続き富山に滞在し、午前中、松井さんの設定で、校友会、後援会、後援会クラブの女性各3人、合計9人と懇談した。女性リーダーはどうあるべきかなど、女性ならではの話がはずんだ。

20周年を迎えた後援会富山県支部の総会・父母懇談会と70周年を迎えた富山県校友会の合同記念行事に出席した。ここでも公開講演をさせていただいた。一般の方々に開かれた講演会を、次々に開催して下さっている。前日と当日のメデイアに出たことで、多くの方が来て下さった。会場はぎっしりだ。このようにして、大学は全国に知られていく。次の日の新聞によると、400名ぐらいが集まって下さったという。

8月25日(金)

早朝に出て新幹線で富山へ。「FMとやま」でラジオ出演をした。これは9月1日に放送して下さる。TBS系列の「チューリップテレビ」でテレビ出演をした。この収録はこの日の夜に放送された。明日の講演をお知らせするためである。さらに、北日本新聞社でインタビュー。この記事は明日の朝刊に出る。やはり、講演の広報をしていただく。このように、法政大学について地方で可能な限り発信することを心がけている。これらすべて、校友の松井幹夫さんが設定して下さった。富山市の有力者だ。深く感謝。

この日、八尾で「おわら風の盆」前夜祭があった。地方の日本文化に関心が深いことを知って、やはり松井幹夫さんが、この見学を設定して下さった。たいへんありがたかった。途中、ガラス工房に寄る。ここにガラスアーティストの佐野猛氏がスタジオを構えているとのことで、紹介して下さった。社会学部出身で、東京ガラス工芸研究所で学び、オーストラリア国立大学のキャンベラ美術学校ガラス科大学院で学び、多くの賞をとった方だ。素晴らしいワイングラスを下さった。様々なところに、良い仕事をしている卒業生がおられる。

八尾についてはなんでもご存知のボランティア・ガイドで、富山県民謡越中八尾おわら保存会副会長の古川克己さんが、起伏の多いこの町を案内して下さった。八尾は和紙の生産地であり、桑畑と養蚕の町でもあって、とくに蚕の卵を集めた種紙を供給していたという。一時期は全国の蚕種の4分の1を生産していたというのだから、高度な産業技術をもった豊かな町だったのである。祭礼の曳山も豪華なもので、風の盆の洗練された音曲と舞踊も、その豊かさが背景にある。

夜の前夜祭は、とても前夜祭とは思えないほど人が集まっていた。八尾駅の前から、踊り手と三味線方、胡弓方が踊りながら移動する。着物の線と流れの美しさが、これほど際立つ踊りはほかにないだろう。富山では、五箇山に国際日本学インスティテュートの留学生たちを連れて来て合宿したことがあった。高岡市も訪れたことがある。それらも忘れられない。今日の記憶も、私の大事な「日本文化の現場」の記憶になるだろう。

8月21日(月)

福岡工業大学で講演。立派な設備の大学で、ホールも素敵だ。夏休みにもかかわらず、400名以上の方々が集まって下さった。これで連続講演4日目である。鵜木洋二理事長と、池田悦雄理事長特別顧問・東京事務所長とが、本学法学部のご出身で、福岡出身の桑野秀光校友会長と親しい友人であるという。鵜木理事長は、福岡ダイエーホークスの初代社長だったかただ。このようなご縁で福岡におけるさらなる講演ができたことに、感謝申し上げたい。

8月20日(日)

40周年を迎えた後援会福岡県支部のお祝いに伺った。福岡県支部主催で一般公開講演会が開催された。新聞紙上で多くの広告を出して下さった結果、600名以上の方が集まって下さって会場はぎっしり。椅子を補充しないと入れないくらいだった。地方で法政大学の存在感を高めるためには、このような講演会活動がたいへん効果的である。たいへんお手数をかけたと思う。尽力して下さった後援会役員と校友会の皆様に感謝。その後、後援会支部総会・父母懇談会と福岡県校友会の会議に出席した。

8月19日(土)

早朝、熊本に出発。この日、熊本市では、廣瀬克哉常務理事が出席して後援会熊本支部総会・父母懇談会が開催されていた。平行して、私が出席して校友会の九州・沖縄ブロック大会が開催された。ブロック会議の前に別のホテルで開かれていた後援会熊本支部総会にかけつけてご挨拶。昨年の大地震、今年の豪雨と、様々な被害を受けた皆様にお見舞い申し上げたかったのである。

九州・沖縄ブロック大会で大学の近況をお話しして会議にも出席。その後、校友会主催による一般公開講演会が開催された。熊本市在住で本学出身でもある作家の渡辺京二さんのことなど話し、「グローバリゼーションと江戸時代」を講演した。夜は懇親会を中座させていただいて、福岡に向かう。

8月18日(金)

神田明神の明神塾で特別講演があった。明神塾は、10年ほど前から数年間塾長をつとめ、講演をしたり、永六輔さんと佐渡ツアーをおこなったり、秋田旅行にでかけたりしてきた。対談では、細川護煕さん、関口宏さん、北山修さん、そして本学のスティーブン・ネルソン文学部教授など、さまざまな方をお招きしてきた。今回は久々の夏休み特別講演だ。「大学で寺子屋を」という演題で、大学でも個々の学生の力を引き出す教育が必要になってきた背景をお話しした。

8月6日(日)

後援会東海支部が30周年を迎えた。東海支部は、愛知県、岐阜県、三重県で構成されている。今日は名古屋で講演をおこなった。今回、東海支部は、講演の前に2人の卒業生を迎え、就職活動の経験を話してもらった。保護者の方々の関心は深く、質問も多く出た。良い企画だった。

8月5日(土)

8月は本の執筆の月だ。集英社が布関係の未完原稿を本にしたいということで、原稿を集めて送る手はずになっている。その編集はおまかせするとして、私の方は『自由という広場』続編と、石牟礼道子論の準備に入る。松岡正剛さんとの対談本の中身はほぼできあがり、「はじめに」を数日前に仕上げた。これからさらに続く後援会、校友会主催の講演の準備はまだいくつか残っている。

8月4日(金)

(株)サトーで取締役会。午後は私大連の政策研究部門会議。総長室に戻って今後の打ち合わせ。夜は白鴎大学の懇親会への招待をお受けする。副学長を退任なさった北山修さんと再会。ブエノスアイレスでの、精神分析学関係の学会から戻ってきたばかりで、来年の日本における開催で、日本文化をどう紹介するかの相談を受ける。

8月3日(木)

文科省でほぼ終日の会議。総長室へ戻って、日本女子大の山口教授をお迎えする。小説家の石川淳をめぐるシンポジウムでの基調講演の依頼を受ける。

8月2日(水)

役員ミーティングでまだ議論の済んでいない課題を整理し、常務理事会懇談会で海外留学危機管理体制を確認し、人事制度の議論をおこない、中期経営計画特設部会を開催。