2014年度

3月

2014年度

3月31日(火)

サントリー芸術財団理事会が開催されました。芸術財団は主に、サントリーホールに関係する音楽関係者と、サントリー美術館に関係する美術関係者で構成されています。一時期バイオリンを弾いていた私は、このところ音楽から遠ざかっていますので、代表理事の堤剛さんと弦楽器のことをお話しできて心が潤いました。
サントリー美術館は5月10日まで「若冲と蕪村」展を開催しています。江戸時代、同じ年(1716年)に生まれた、町人(青物問屋)の伊藤若冲(じゃくちゅう)と、農民の与謝蕪村の対比は、同じ時代に全く異なる個性の表現があったことがわかると同時に、江戸時代庶民の文化レベルの高さに驚くはずです。機会があればぜひご覧下さい。美術館は連日、大変な盛況です。

3月30日(月)

硬式野球部が神宮球場で東京六大学野球春季リーグ戦の練習に入りましたので、神宮球場に激励に行ってきました。人工芝が、晴天に鮮やかでした。2015年度は、法政大学野球部が100周年を、東京六大学野球連盟は90周年を迎える大事な年になります。

3月29日(日)

多摩キャンパスには、神宮球場と同じ面積、同じ向きにつくられた球場があります。準硬式野球部の本間隆洋監督のお力添えで、晴天のこの日、東京六大学野球の始球式のための投球の経験をさせていただきました。体育会への理解を、少しでも深めたいと思っています。球場に入るのは初めて。ボールを投げるのも初めてです。さわやかな気分です。

3月26日(木)

国際日本学研究所シンポジウム「日本人は日本をどうみてきたか-江戸から見る自意識の変遷-」のトークセッションがおこなわれました。このシンポジウムは、刊行されたばかりの、同名の書籍(笠間書院)の記念シンポであるとともに、5年間続いた文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「国際日本学の方法に基づく<日本意識>の再検討-<日本意識>の過去・現在・未来」研究アプローチ1「<日本意識>の変遷-古代から近世へ」の完結を記念するものでした。
私は現在でも国際日本学インスティテュートの教員として博士課程の学生を指導し、国際日本学研究所の所員として研究も続けていますが、総長になるまではアプローチ・リーダーでもありましたので、5年間を思い起こしながらセッションに臨みました。
「国際日本学」という名称は今では明治大学や早稲田大学も使っていますが、もともとは法政大学独自の学問として出発したものです。何事も進取するフロントランナーならではの研究体制なのです。また、必ず琉球と蝦夷を研究対象として強く意識するという点も、法政大学の日本学の特徴です。
今回のシンポジウムは講演者を立てずに、横山泰子先生、小林ふみ子先生との鼎談形式で行ないました。今までも3人の女性江戸学者が語り合いながらキーワードを出し、研究の柱を作ってきました。その方法の持っている意味を、この日再確認し、今後も互いに触発されながらの研究を続けることにしました。

3月25日(水)

教職課程センターシンポジウム「いじめ問題を考える2 -予防のための教育のあり方-」が開催されました。いじめは「犯罪」になりうること、何より教職員を含めた学校全体の環境が大切であること、多くのまなざしが生徒にそそがれ、いじめ(犯罪)が起こる前に芽を摘み取ることがいかに大切か、私も多くを学びました。隠蔽が起こるメカニズムも、教えていただきました。
法政大学には中学・高校があります。活かさねばなりません。それだけでなく、大学生にとっても大人にとっても、人間関係をどう創るかは、暴力や戦争を回避する根幹の問題です。加害者にも被害者にもならない、という決意と方法は、平和構築にもつながるのです。やはり大事なのは、語り合うための自分の言葉を持つこと、そして語り合う場を創ることです。

3月24日(火)

学位授与式(卒業式)の日です。2011年4月に入学した学生たちが卒業を迎えました。余震が懸念されるため、この年、入学式ができなかったのです。さまざまな経験をした学生たちが、それでも勉学を続けて卒業を迎えたことに、特別な感慨がありました。
卒業式の前に、短い入学式をおこないました。この4年間の、東北でのボランティア活動を含めた学生たちの日々の暮らしと活動の映像を流し、当時、作成されながらも読み上げられることのなかった新入生の入学の辞が代読されました。そのはからいは、さまざまなマスメディアにも取り上げられました。なにより卒業生たちが喜んでくれたことが、私と教職員たちの、この上ない喜びでした。

大学院の修了祝賀会には間に合いませんでしたが、夜は、留学生たちの卒業祝賀会に出席できました。彼らも震災を乗り越えようとしてきた日本をまじかで見たのです。この経験も、ぜひ忘れないで欲しいと思います。

3月23日(月)

体育会37部の卒業祝賀会がおこなわれました。

3月21日(土)

NHK Eテレで放送する無料公開シンポジウム「地方創生 大学の役割と可能性」(※)が、東海大学高輪キャンパスで開催されました。シンポジウムの司会は、主催の認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」の理事長でした。
このNPOは、都会の人々が地方で就職や生活をするサポートをしています。移住希望者が急激に増加しているそうで、都市と地方のアンバランスを変えるために、大学も何らかの役割ができそうです。
冒頭の学生ディスカッションでは、法政大学の学生も参加し、現代福祉学部の「まちづくりチャレンジ(自治体推薦)入学試験」も話題になり、多摩地域交流センターの活動も取り上げられました。
特に社会学部諸上ゼミの檜コスメ・マーケティングは、非常に注目を集めました。また、OBの水柿大地さんが岡山で展開している活性化の活動も紹介され、法政大学は首都圏の大学のなかでも、地域とのつながりを学生の能力育成に活かしている大学であり、そのことに職員が一緒に活動している大学だという発信はできたと思います。
シンポジウム参加にあたって、情報提供その他に協力して下さった教職員の皆さんに、感謝申し上げます。
ところで私は、グローバルに生きる能力はローカルに生きる能力と同じだと考えています。
これは、地方自治がご専門の廣瀬克哉常務理事が使っている言葉ですが、「スーパーグローバル人財はスーパーローカル人財」なのです。
ちなみに、私はこのところ檜コスメ愛用者です。使うたびに、檜の香りにほっとする化粧品です。

  • シンポジウムの模様は、2015年6月頃放送予定です。

3月20日(金)

「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の第五回授賞式がありました。企業に関係する人々の幸せを最重視した経営学の実践です。この賞は、法政大学大学院政策創造研究科の坂本光司教授が書いた『日本でいちばん大切にしたい会社』1~4が次々にベストセラーになったことで始まったとか。昨年は「人を大切にする経営学会」も設立され、この日の授賞式は本学薩埵ホールを会場に、学会主催でおこなわれました。
私はその後の予定があり冒頭の挨拶しかできませんでしたが、ぜひ受賞企業の経営者たちの言葉をうかがってみたいと思いました。
なぜなら、江戸時代の「経済」という言葉は、世の中を営むことで万民を救済する、という意味でしたし、企業の価値とは、社会的信用によって継続することでした。また着物一枚、たばこ入れひとつ作るにも、顧客と相談しながら作りアフターケアもするソリューション経営でした。このような考えや方法が日本の経営の特徴として、どのように活きているのか、とても興味深いです。企業は何のためにあるのかを「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で、改めて考えさせられました。今後も、この運動が豊かに発展されるのを期待するとともに、本学も「日本で一番大切にしたい大学」への道を探ります。

日米大学間交流のディスカッション、TeamUp to Create a 21st Century Workforceが,アメリカン・センターで開催されました。ケネディ大使の主催する会議です。小規模なクローズドの会議ですので、数えるほどの大学しか参加できませんが、スーパーグローバルに採択された法政大学は、この会議体の対象大学となったのです。
日米のあいだには従来からCULCON (The US-Japan Conference on Cultural and Educational Interchange )という仕組みがあります。TeamUpは、CULCONのなかで、大学間の交流に特定したキャンペーンです。
本学はすでに110以上の海外の大学と提携していますが、他大学の事例として、提携だけではなく、特定の大学と密接な結びつきを作り共同で海外フィールドワークをおこなうなどの試みも紹介されました。海外企業への3ヶ月を超えるインターンシップの事例もあります。もちろん日本企業も受け容れる必要があります。スポーツ交流の可能性も示されました。本学ではESOPで多くの留学生を受け入れ英語で日本のことを教えていますが、さらに多様な交流の方法があるのです。もちろんアメリカだけでなく、他の多くの外国人留学生と、今までないような結びつきを作ることができる、ということに気付かされました。
大学の外の様々な会議に出ることによって、視野が開かれます。それは法政大学の可能性を広げて行くことになります。そのためにも、積極的に学外の会議や議論や催し物に出席しようと思います。

3月16日(月)

職場訪問をしました。日夜忙しい入学センターと、毎日学生のサポートをしている市ケ谷キャンパスの学部事務課です。
改善に向けた意見をうかがうためですが、いつも様々なアイデアをいただいて帰ります。今回もアイデアの宝庫でした。
お忙しいところ、ありがとうございました。必ず活かしたいと思っています。

その後、事務部門の自己点検懇談会が開催されました。皆さんの話を聞きながら、さまざまなことを考えました。
そして、日頃から考えている拡大から縮小(統合とスクラップ&ビルド)へ、量から質へ、ものからメッセージ(あるいは人)へ、という転換が、やはり早急に必要とされている、と痛感しました。

3月14日(土)

旧法政二中会総会がおこなわれました。旧制第二中学校は1939年に設立され、1948年に、新しい学制のもとで第二高等学校になりました。旧制時代に学んだ卒業生たちが今でも同窓会を持っている、という仲の良さは、法政についての新たな発見でした。旧制第二中学校には学徒動員もありました。当時の文部省は1938年から、生徒に勉強をさせるのではなく長期休暇中に工場などで働くことを義務化し、1944年には全員が勤労場所に配置されて、常時働くことを命じたのです。旧法政二中は、そういう歴史を生きた学校でした。戦後70年目の今年は、戦争が高校や大学に何をもたらすのか、考える大事な機会です。

3月13日(金)

私立大学連盟では常務理事をつとめていますが、同時にインテリジェンスセンター政策研究部門長でもあり、今日はその会議がありました。加盟校や文科省やその他関係団体、一般社会に向けた提言をまとめる部門です。企業からさまざまな要請があるなかで、私立大学は何を大切にすべきか、大学教育とは本来何か、それをはっきり言葉にして発信していくことを決めました。これから資料収集、現状認識、各大学が積み上げて来た成果を精査し、大学教育の価値を改めて確認したいと思います。

3月12日(木)

放送文化基金の評議員会が開催されました。総長になってからも継続している大学外の仕事には、継続する理由がそれぞれあります。私は長い間、放送文化基金でドキュメンタリー番組の審査をおこなっていました。約一週間、泊まり込んでの審査でした。日本と世界の現実を伝えるために、全国の放送ジャーナリストたちが努力を惜しまず制作していることを実感しました。基金は報道やドラマやラジオ番組も含めて優れた作品を顕彰し、放送関係の研究を支援しています。意義のある活動です。

3月11日(水)

東日本大震災から今日で4年です。ホームページ上で、哀悼およびお見舞いと、所感を述べさせていただきました。学生の皆さんには、「文明の災害」に直面した日本の曲がり角である3月11日を、決して忘れないで欲しいと思っています。

高額寄付者感謝の集いが開かれました。皆さんの寄付が、大学を支えています。心から感謝しています。
海外の大学では、大学の建物や行事やスポーツは、卒業生や一般の方からの寄付によってまかなわれることが多くありますので、学長の仕事は寄付集め、と言われるくらいです。高い授業料は企業や社会が作る奨学金が支えています。
一方、日本はOECD30カ国中、国内総生産(GDP)に占める教育への公的支出の割合が最下位なのです。その結果、私立大学への助成金も少ないのですが、その上、奨学金も少なく、何より教育に対して寄付をする習慣がありません。法政大学では、オレンジカードを使うことで自然に寄付ができます。どんなに少額でも、リーディング・ユニバーシティ募金では寄付対象を指定することができます。金額にかかわりなく寄付者名簿にも記載させていただきます。大学のホームページにある「大学へのご支援をお考えの皆様へ」で、詳細をご覧ください。寄付の文化が定着することで、大学は格段と良くなります。

3月10日(火)

教職員退職者慰労会がおこなわれました。30年、40年の長きに渡って法政大学のためにご尽力下さった教職員の皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。私も今年で法政大学の教員になって35年めですので、皆さんとはさまざまな思い出があります。校友会など、これからもおめにかかる機会があると思いますので、厳しいご意見期待しています。

3月9日(月)

国際シンポジウム『アジアにおけるグローバル人材の育成 -大学が果たすべき役割-』が開催されました。台湾の淡江大学の張家宜学長、ベトナムのFPT大学のNguyen Thanh Nam学長、そして国連大学サステイナビリティ高等研究所の竹本和彦所長が基調講演をして下さいました。アジア全域で学生の流動化が始まっている現在、大学の改革が迫られています。学生が自らのテーマを発見し、多様な人々と議論しながら自分の考えを立ち上げて行く過程こそグローバル化です。キャンパスに多様なアジアの人々が集う大学にしたいです。

校友会より、スーパーグローバル大学等事業に対して寄付をいただきました。これからたいへんな努力を要する事業です。ほんとうにありがたく頂戴いたしました。校友会の皆さんに、心より感謝いたします。

3月7日(土)

東京都には、消費者団体、事業者、行政の活動を広く都民に広報する「くらしフェスタ東京」という事業があります。各地域、団体、事業者、行政が創意工夫をこらして実施する自主企画を都が支援する制度で、私はこの日、立川での企画に呼ばれて循環社会の話をしました。もちろん、法政大学のグローバル化がサステイナビリティを柱にしていることも、大学は社会に貢献する存在であることも、丁寧に話して来ました。校友の皆さんもたくさんいらして下さったようで、ありがとうございました。

この日は、国際日本学インスティテュートの私のゼミで博士号の取得が決まった人や、博士課程修了生、在学生の何人かと、2ヶ月遅れの新年会でした。出版が決まった人、2冊目準備中の人、賞に挑戦し続けている人など、みな活き活きと仕事と研究・執筆に励んでいます。『中国と茶碗と日本と』を書いた彭丹は、鎌倉の建長寺を開山した蘭渓道隆の研究を続けています。日本を共につくってきた中国人たちの姿が見えるようになることで、日中韓に「東アジア人」としてのアイデンティティが生まれる未来を夢見ています。私の大学院ゼミの在学生と卒業生は日中韓琉露米。大学という場こそ、対立を乗り越える種子を育てる場なのです。

3月6日(金)

井上ひさしの書いた『東慶寺花だより』という小説があります。駆け込み寺であった鎌倉の東慶寺に駆け込んだ15人の人々について書いた短編集ですが、それを原田眞人監督が1本の映画にしました。その映画『駆込み女と駆出し男』について、松竹からのインタビューを受けました。江戸時代の女性の生き方、物語作家のありようなど、さまざまな話題になりました。
『東慶寺花だより』は、女性たちがそれまでの結婚生活を断念することで、自分の困難だけでなく、連れ合いの困難や周囲の困難を乗り越えていくその「生き抜く力」を描いています。

HOSEI ONLINEの対談がありました。今回は資生堂の執行役員、林高広さんでした。本学の経営学部のご出身です。自由に議論できる法政大学の風土のなかで活き活きとした学生時代を送り、多くの人をつなぐプロデュースに関心をもち、実行もされていたとか。現在は資生堂の企業文化、宣伝デザイン、広報を担当しておられます。いわばブランディング戦略の中心人物です。私がつねひごろ取り組んでいるブランディングについて、新しい観点を教えていただきました。そのひとつが、「伝統と改革」ではなく、「改革が伝統を作る」です。詳しくはHOSEI ONLINEでどうぞ。
対談の場所は銀座の資生堂パーラーでした。私は2002年~2003年、ここで対談シリーズ「資生堂エイジングセミナー」を開催し、その対談を『江戸の意気』という本にして出版しました。その時期、資生堂が打ち出した「サクセスフル・エイジング」という考えは、年取ることを拒絶するアンチ・エイジングとは異なる概念で、「どのように年を重ねるかが大事」というメッセージでした。
さらにその前、私は1998年1月から「資生堂アクティア・ハート」のモデルとしてテレビ、広告写真の仕事をさせていただきました。このブランドのメッセージは、「ずっと働いてきて50代になった女性たちの生き方」でした。プロのモデルを使わず実際に働いてきた女性たちを登場させ、このときすでに、化粧品を生き方の問題として提起していたのです。

3月5日(木)

法政大学新聞学会の取材を受けました。グローバル化のとらえ方など、様々質問してくれました。しかしそれだけではありません。地方の学生は、その地域出身の卒業生の活動にとても関心がある、ということを記者から教えてもらいました。そのほかいろいろ、私の方が学生たちについて学ぶことが多い、とても楽しい時間でした。いつでもいらして下さい。

3月4日(水)

2年間続けてきた「ラジオ深夜便」ミッドナイトトークの最終回でした。テーマが「今伝えたい言葉」でしたので、前半は、卒業生の後藤健二さんがツイッターで書いてきた言葉について話しました。ツイッターは短いだけに、その質が問われます。内輪につぶやいたつもりのことも、世界中で見られています。デジタル時代だからこそ、言葉を磨く必要がありますね。
「なぜ危険な地域に行くのか?」というよくある問いに対して、私はオスカー・ワイルドの作品『幸福の王子』の物語を例に取りました。人には、捨てなければならないエジプトもある――その意味を、『幸福の王子』で確認して下さい。

3月3日(火)

懸賞論文授賞式と祝賀会がありました。37年もの歴史があります。応募するまでの先生方のきめ細かい指導と、完成させるまでの学生たちの粘り強さが、厳しい基準を乗り越えて受賞にこぎつけた様子が伝わってきて、良い場でした。皆さん活き活きとしています。能動的な挑戦で真の実力をつけることのできる懸賞論文は、これからも改善を重ねて大事に育てたい制度です。

4月から発足する「連帯社会インスティテュート」について、連合の古賀伸明会長と対談をしました。連帯社会インスティテュートは、主に社会人が労働組合や協同組合やNPO・NGOについて学び、社会と連携して社会を変え、あるいは支えるための研究をおこなう大学院組織です。大学は社会にどう向き合うのか、本質的な話しが展開しました。「社会派 法政大学」にふさわしいインスティテュートです。

3月1日(日)

慶応大学、上智大学、中央大学、明治大学、早稲田大学の学長・総長とともに、朝日新聞主催の「大学トップマネジメントフォーラム2015」に出席しました。グローバル化から入試改革まで、急激に動き出している大学の現状は、まさに怒濤の中にいるようなものです。それぞれの大学が個性的な動きをしていますが、終わってから楽屋で共通の課題に話が盛り上がりました。「考える力」をどうすれば測れるのか? 面接入試をおこなっても、基準がひとつなら同じことなのではないかなど、新しい入試について考えなければなりません。情報交換、課題の共有、そしてそれぞれの独自性の発揮という点で、学長・総長はオープンな議論のできる仲間です。