2024年度

法政大学文学部日本文学科の100年と『法政文芸』の20年

2024年度

法政大学文学部日本文学科は、1924(大正13)年、法文学部内に設置された国文学科の出発から数えて、2024年で創設100周年を迎えます。これを記念して、第1部〈日本文学科の歴史〉、第2 部〈学科を築き、支えた人々〉、第3部〈世に送り出してきた雑誌〉の3部構成からなる特別展示を開催します。

第1部は学科草創期から戦前・戦中の抵抗の時代、戦後の再出発から大学闘争の時代、大学大衆化と安定の時代、そして現在に至る革新と発展の時代の4期に分けて、日本文学科(国文学科)の歴史を写真と資料でたどっていきます。さらに、各時代の教員・卒業生の著作の展示も行います。

第2部では、戦前の黄金時代をつくったといわれる片岡良一や近藤忠義をはじめとする歴史社会学派の人々、戦後の日本文学科を主導しけん引してきた小田切秀雄・益田勝実・廣末保・杉本圭三郎、また彼らと共に戦後の黄金時代を築き今年で生誕百年を迎える沖縄学の権威、外間守善(ほかましゅぜん)の活動や業績を写真や著作と共に紹介します。
 

國文學誌要

第3部は、日本文学科ならびにその関係者たちが刊行してきたさまざまな雑誌を紹介します。日本文学科・法政大学国文学会の顔ともいえる学術誌『國文學誌要』『日本文學誌要』はもとより、教員や学生が主体となって発刊した同人誌などを展示します。

特に2005年に創刊され、今年創刊20年を迎える法政大学国文学会発行の文芸誌『法政文芸』の歩みを『新思潮』『早稲田文學』『三田文學』などの大学同人誌の歴史の中に位置付けて概観するとともに、刊行に関わる人々や、毎年出品している〈文学フリマ〉の歴史なども紹介します。

時代の転換点や変遷の中で時を刻んできた日本文学科の100年と、『法政文芸』の20年の歩みを一望することで、これからの日本文学科の100年を展望する企画となることを願っています。

法政文芸

  HOSEIミュージアム 2024年度特別展示
  法政大学文学部日本文学科の100年と『法政文芸』の20年

 【期間】2024年 9月3日(火)~  9月28日(土)
  【会場】□ HOSEIミュージアム ミュージアム・コア(市ケ谷キャンパス 九段北校舎1階)
        □ 博物館展示室(ボアソナード・タワー14階)

制作協力:法政大学 HOSEIミュージアム事務室

(初出:広報誌『HOSEI』2024年8・9月号)