氏名 | 研究科・学部 | 専攻・学科 | 学年 |
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溝部 亜州輝 中越 瑞葉 |
国際文化学部 |
国際文化学科 国際文化学科 |
3 2 |
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実写の背景をベースにキャラクターを挿入する形式で作成した。主人公の女子高校生が都会の喧騒の中で孤独感や疎外感を感じながらも、自分との向き合い方を模索し大人への成長の一歩を歩み始める様子を表現した。
作品は前半部分と後半部分に分かれている。前半部分では、都会に住む女子高校生が都会の喧騒の中で、目まぐるしく情報が交錯する社会に孤独感や疎外感を感じている様子を表している。ここでは、渋谷の街並みを映像の背景として主に利用し、都会独特の廃れた雰囲気と主人公の感情を重ね合わせるように工夫した。後半部分では、そんな主人公が自分自身との内省を通して、自分の心に向き合い、新たな一歩を踏み出そうとする姿が表現されている。ここでは、実写背景よりも主人公の感情や表情を表すことに重点を置いていて、シーンにあったイラストを入れる形で表現した。主人公が立ち直るきっかけの一つとして、ある少女との出会いを後半部分の途中に挿入し、物語としてのストーリー性がより明確になるように工夫した。
作品の前半部分には実写の背景にProcreateで書いたキャラクターを挿入し、シーンが切り替わるタイミングでキャラクターの位置アニメーションで変えるなどして、流動性を持たせた。またBGMは作品に合いそうな箇所をカットし、編集した形でループさせ、CAPCUTを利用しながら、作品に合うよう編集した。後半部分は、イラストが中心になったため、Procreatでイラストを何枚も制作したのちにシーンごとにアニメーションを追加し、一つ一つのシーンに工夫を凝らした。
「青の岐路」は、実写背景とイラストの融合を巧みに活用し、女子高校生の内面の葛藤と成長を描いた感動的な作品です。前半の渋谷の街並みは都会の喧騒や孤独感を巧みに表現し、後半の感情的なシーンへの移行も自然で説得力があります。特に後半における主人公の感情を反映したイラスト表現は、物語のテーマを深める効果的な手法となっています。また、ProcreateやCAPCUTを用いたアニメーションと音楽編集の工夫により、作品全体に統一感と完成度が生まれています。観る者に静かな感動を与える優れた映像作品です。