2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト

動画部門・準優秀賞 Duck

2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
岩﨑 碧 経済学部 経済学科 4
  • 使用ソフト
    Blender3.2.0、ボイスメモ、WavePad16.59、
    Adobe premiere pro22.6.2、Adobe Express11.4.0
  • 開発・制作・動作環境等
    Windows11
  • 使用素材
    音楽:OtoLogic 

作品要旨

コロナ禍や就活など、自分含む大学生にとっての大きな出来事を、アヒルと男の子を登場人物として描きました。多摩キャンパスならではの自然を生かした卒業記念ともいえる作品です。

作品解説

 「4年間あっという間だった。もっとキャンパス行きたかった。」と思ったのがきっかけで製作した作品です。舞台は多摩キャンパスの調整池です。アヒルと男の子の生活に自分の想いを表現しました。緑の多いキャンパスで春夏秋冬を感じた1年目、アヒルと男の子も楽しく過ごしています。コロナ禍で孤独を感じた2年目、アヒルも人気のないキャンパスで寂しく過ごします。イレギュラーな就活に苦労した3年目、男の子がスーツとマスク姿で現れます。
 製作のポイントが何点かあります。まず、キャラクター・環境・小物のモデリングです。一瞬しか登場しないキャラクターもいましたが個性が出るように服装や髪形をモデリングしました。多摩キャンパスは、緑がとても多いので、草木の表現はpcのスペックとの戦いでした。ローポリでも色や光を変化させたり、画角にこだわることで、自然を感じられるようにしました。
 最後に、エンドロールです。実際の写真とCGモデルを組み合わせる工夫をしました。写真は、製作のためにキャンパスで撮らせていただいたものです。
 この作品製作が、キャンパスに出向いたり、大学生活を振り返えるきっかけにもなりました。

(別紙にキャラクター・環境・小物の画像あり)

デジタル技術の使用箇所・方法

エンドロール以外、フルCGで制作しました。
【モデリング、アニメーション】 Blenderを使用。キャラクターや背景を一からモデリングしました。
【音声】録音はiPhoneのボイスメモ、編集にはWavePadを使用。足音や水音、バスの音は自分で録音し、ノイズキャンセルとピッチや速度を変えました。
【動画編集(本編)】Blenderのビデオシーケンサーを使用。ここでシーンをつなぎ合わせ、音声を付けました。また、パンニングで音に立体感を出しました。
【動画編集(エンドロール)】Adobe premiere proを使用。テキストにスクロールのアニメーションをつけ、画像を挿入しました。
【作中のポスターや看板】Adobe Express、ibisPaintXを使用。ここで作成したものをBlenderに挿入しました。(00:33バス車内のポスター、02:06緊急事態宣言のお知らせなど)

講評

コロナ禍に巻き込まれた4年間の大学生活を描いたストーリー展開が秀逸です。無声映画のように声での解説が無いにもかかわらず、大学に来れない時期の寂しさをアヒルを通した目線で見事に表現しています。もっと学生たちにキャンパスに来させてあげたかったという申し訳ない気持ちと、それでも大学を好きでいてくれたことへの感謝がこみあげてきて、目頭が熱くなる良作です。