氏名 | 研究科・学部 | 専攻・学科 | 学年 |
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金子 奈緒 | デザイン工学部 | システムデザイン学科 | 3 |
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今年の夏は、いつもとは違う夏だった。懐かしいあの夏を思い出すことが多くあったことから、それを懐古するものを画像として残した。いつかこの夏の風物詩が、また多く見られるときが来ますようにという願いを込めている。
昨年の夏に撮影した写真を使用し、それを金魚すくいの水槽の中に一つの作品として閉じ込めた。昨年の夏の思い出の、『旅行で行った時に乗った舟』『葛飾花火大会』『田舎の蜻蛉』『埼玉県氷川神社の風鈴』を写真として残していたが、その写真の中でも一番いいと思う角度・大きさで切り取ることでその瞬間がより鮮明に残るのではないかと考えた。金魚の水槽にした理由は、いつかこの情景が、またリアルな形として戻ってくることを願い、あの夏(を投影した金魚)を救う(掬う)という思いを込めているからである。左下の方にはうっすらと、ポイを上から近づけて今にも思い出を救(掬)おうとしている様子を示している。また、初めはリアルな水槽に近づけるために水色の水槽にしていたが、今年はどこか懐かしく寂しい夏であったと感じたので、背景の色や写真の彩度を落として少し暗めの印象を与えた。一つの絵としての雰囲気や印象を高めるため、和テイストの文字や、波紋を背景として投下している。
①フォトショップで写真の彩度・明度・大きさ加工
②イラストレーターで金魚をトレースして自由に形を変えられるようにする
③写真に金魚の形のクリッピングマスクをかける
④水面の模様をブラシで描く