2020年度第16回デジタルコンテンツ・コンテスト

静止画部門・準優秀賞 Carving Ski

2020年度第16回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
加藤 海木子 デザイン工学研究科 システムデザイン専攻 M1
  • 使用ソフト
    Photoshop 21.1.2
  • 開発・制作・動作環境等
    mac OS 10.13.6
  • 使用素材
    静止画:Unsplash

作品要旨

雪上でスキーを滑っている感覚を可視化したいと思い制作しました。
猛スピードの中、板から感じる重力や遠心力は、氷を溶かす程のエネルギーを持っています。そのエネルギーを溶接時の火花と組み合わせ表現しました。
 

作品解説

デジタル技術の使用箇所・方法

全て加工はPhotoshopで行いました。背中のスピード線は、「フィルター>ゆがみ」で右側に大きく歪ませた後、レーヤーマスク上に白い直線を描くことで、体の色が浮き出るようにする方法で描きました。ぶれている体は「フィルター>ぼかし>ぼかし(移動)」で作成しています。溶接の火花は「選択範囲>色域指定」から選択し、入り込んでしまった壁などを選択解除していくことで必要部分だけをくり抜いて使用しました。直線を描く際には「ブラシツールの「KYLE究極の鉛筆(硬)」」を使用しています。スキーの板の赤く溶けているような加工は、雪がある状態でブレた体を作成し色の調整を加え、体本体は雪を薄く切り抜き、背面のぶれた体の色が映るようにすることで作成しました。煙はブラシツールで描いた直線を「フィルター>変形>波形」を行なった後「編集>フェード」をすることを繰り返し作成しました。

講評

まず、第一印象はスピード感があってクールな(かっこいい)作品だなと感じた。次に、作品の解説や素材を見たところ、実際にスキーで滑っている写真と溶接時の火花を組み合わせていることが分かり、面白い組み合わせを思いついたなと感心した。そこに様々なデジタル技術のエフェクトを効果的に駆使することにより、元の写真からは想像もできないようなスピード感が創出され、スキーのエッジで削れる雪面の様子がうまく表現されている作品に仕上がっている。