マナーについて

分煙化について

マナーについて

キャンパス内は分煙です

タバコについて考えてみよう

タバコほど健康に及ぼす害がはっきりしているものはありません。よく知られている肺ガンだけでなく、喉頭ガン、食道ガン、膀胱ガンなど、他の悪性腫瘍や、狭心症、心筋梗塞、胃・十二指腸潰瘍の有病率も非喫煙者より喫煙者の方が高いことがわかっています。こんなにも害がはっきりしているタバコですが、一度喫煙習慣が身についた人が禁煙することは、とても難しいと言われています。その理由は喫煙は「薬理的(ニコチン)依存症」つまり「ニコチン中毒」だからです。血液中のニコチン濃度が一定以下に下がると、いらいらして落ち着きがなくなってしまいます。また、タバコを吸うと落ち着く、集中できる、と思いこむことによる心理的な依存状態もあります。

さらにタバコの問題が難しいのは、「受動喫煙」、つまりタバコを吸わない人が、知らず知らずのうちにタバコを吸ったのと同じ状態になる問題が起こることです。しかも、この非喫煙者が吸い込む煙(タバコの中を通らない煙=副流煙)は、喫煙者が吸い込む煙(タバコの中を通って吸収される煙=主流煙)よりはるかに有害な物質を含んでいます。成人の喫煙については、本人の健康環境に関する限り、喫煙するかしないかは基本的に本人の責任ともいえます。しかし、喫煙する場合は、周りの人や社会にも多くの影響を与えることを自覚して行動しなければなりません。

「なくそう!望まない受動喫煙。」 ~分煙化への流れ

「健康増進法の一部を改正する法律」及び「東京都受動喫煙防止条例」の施行段階を迎え、望まない受動喫煙を防止するための取り組みは、マナーからルールへと変わります。法改正の主旨は以下の通りです。

(1)「望まない受動喫煙」をなくす。
(2)受動喫煙による健康被害が大きい子供、患者等に特に配慮。
(3)施設の類型・場所ごとに対策を実施。 

この改正法により、第一種施設である大学は2019年7月1日から原則敷地内禁煙(屋内全面禁煙)が、第二種施設である大学院のみの建物、事務所棟は2020年4月1日から原則屋内禁煙が義務づけられます。

本学における分煙化への基本方針

上記を受け、本学においてもより一層の喫煙対策が求められており、以下の基本方針を定めています。

(1)建物内は全館禁煙とする(従来の方針を継続)。
(2)大学で指定した喫煙場所以外は禁煙とする。
(3)敷地内全面禁煙を目指す。
(4)非喫煙教育及び禁煙啓蒙活動を推進する。

喫煙する人は知らず知らずのうちに、周囲のたばこを吸わない人たちに不快な思いをさせていることがあります。お互いが気持ちよく過ごすためにも分煙にご協力ください。

指定喫煙場所

本学では以下のとおり喫煙場所を指定しています。指定場所以外の喫煙は厳に慎みましょう。

<市ケ谷キャンパス>
  1. ボアソナード・タワー 3階バルコニー
  2. 富士見坂庭園西北側
  3. 外濠校舎 3~5階バルコニー隅
  4. 市ケ谷田町校舎 本館と別館の間の本館側ベランダ(3、4階)
  5. 大学院棟脇
  6. 新一口坂校舎 2階非常階段出入口
  • 市ケ谷キャンパスのある千代田区及び新宿区は、条例により歩きたばこ、吸い殻のポイ捨てを禁止しています。千代田区については違反の場合、罰則を受けることがあるので注意してください。
<多摩キャンパス>
  1. 社会学部棟2階教職員出入口横
  2. 大教室B棟1階南側
  3. 経済学部棟1階学生ホール裏
  4. 総合体育館前
<小金井キャンパス>
  1. 部室棟
    ・北側出入口前
  2. 東館
    ・ウッドデッキの一部
    ・地下1階食堂外側
  3. 南館
    ​​​​​​​・非常階段下(西側サンクンガーデン寄り)

分煙に対する相互理解を

分煙化を進めるために大切なことは、喫煙者、非喫煙者双方の相互理解です。どちらかが一方的な主張をしているだけでは分煙化はスムーズに進みません。特に喫煙者は、自分が吸っている「主流煙」よりまわりの人が吸い込む「副流煙」の方が何倍も有害成分が含まれることを常に意識してください。こうしたお互いの思いやりがあってはじめて、分煙は成功すると言われています。
さらに、喫煙する人はタバコのマナーについても心がけ、すべての人に快適なキャンパスとなるよう協力をお願いします。