お知らせ

クラブ・サークル紹介:自動車研究会

  • 2022年10月26日
お知らせ

研究車両で実践的に整備技術を磨き、車の魅力を探究 

小金井キャンパスの車好きが集う自動車研究会。サークル所有の中古車を研究対象に、自動車の性能を分析し、部室棟ガレージで部品の整備や改造、パーツ交換などの技術力を磨いています。

コロナ禍の影響により、皆で集まって作業をするガレージの利用が制限されていたため、2020年度、2021年度は活動を縮小。サークル全体での活動は控えて、個々に整備作業をしたり、SNS(交流サイト)で情報を交換するなど、個人的な活動が主となりました。

「先輩たちには本当にお世話になりました」と語るのは岡本さん。「個人的にドライブに誘ってもらったり、日常的な課題や定期テスト、研究室選びや就職活動まで詳しくアドバイスをしてくれて、心強かったです。交流が制限される中で、大学生活の魅力を教えてもらいました」と頼もしい背中の思い出を振り返ります。

「他大学が開催していた走行会イベントに有志で参加し、筑波サーキットでタイムトライアルに挑戦したことが印象深いです」と語るのは町田さん。「公道では出せないスピードを体感できたのもサーキットならではの経験でした。車をいじるだけでなく、走りを楽しみたい部員もいるので、コロナの様子を見ながら、機会を設けていきたいです」と、これからの活動に期待を寄せます。

コロナ前は、合宿期間を利用して自動車のパーツの構造や性能を分析し、考察する研究活動も実施。例えば、走行時に空気の流れを整えてくれるリアスポイラー(車体後部に取り付けられている突起のようなパーツ)の重要性を考察したり、車用シートを試作して、乗り心地や性能の変化などを確かめたりしてきました。考察結果はレポートにまとめて、大学祭でブース開催される「工学展」や、複数大学の理工学系サークルが例年12月に合同開催する「理科サークルフェスタ(理科フェス)」などで展示し、知識を蓄積しています。2022年度は3年ぶりに合宿を再開できる見込みなので、新たな研究活動に取り組む予定です。

「車の知識や技術に興味のあるメンバーが集まっているので、卒業生も含めた人と人のつながりを大切にしながら、お互いが高め合えるような活動をしていきたいです」と語るのは代表の矢萩さん。「新入部員の中には免許や車を所有していないメンバーもいるので、みんなで楽しめるようなイベントとして、レーシングカートの走行会なども計画しています」と、本格的な活動再開に向けて、エンジンを温めています。

(初出:広報誌『法政』2022年8・9月号)

※今回はオンラインで取材しています

  • 上段左から、矢萩太輝さん(創生科学科3年/代表)、町田一馬さん(電気電子工学科2年)、下段、岡本陽嗣さん(機械工学科2年) ※全員、理工学部

  • 作業場であるガレージにて。今は2年分の空白期間を埋めるように、サークル所有車(マツダ・ロードスター)の整備に手をかけている(撮影時のみマスクを外しています)

  • サークルで所有している車両整備用の工具類。自作パーツの取り付けなどもできるほど、充実している

  • 筑波サーキットでの走行会では、それぞれが自分や家族が所有する自動車を持ち寄って参加。中にはサークル内で代々受け継がれている車も