お知らせ

ゼミ紹介:キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科 斎藤嘉孝教授ゼミ

  • 2021年10月26日
お知らせ

お互いを尊重した、活発な意見交換の中で家族の在り方を考える

現代の家族の在り方について探究している斎藤嘉孝教授ゼミ。学生たちは、自身の家族観から興味を広げて個々に研究に取り組んでいます。「幼少期の親子関係が、子どもの性格形成にどのような影響を及ぼすのかを考察しています」と語るのは菅野さん。「親に対する満足度が高ければ自己肯定感も高まるのかという仮説を立て、調べています。兄弟姉妹を含めて考察することも、今は検討中です」と興味を広げます。

家族というテーマは、身近で語りやすいだけに、客観的な視点が重要です。アンケート調査などでデータを収集し、科学的根拠に基づいて解析する実証性を大切にしています。
「学生の意見は新鮮で気付かされることも多いので、フランクな交流の機会も大切にしています」と語る斎藤教授。そんな師の姿に信頼を寄せる鈴木さんは、「家族や恋愛など、これまで学んだことのないテーマを、深掘りして勉強できることが、このゼミの魅力です。どのような意見を述べても肯定して捉えてくれるので、のびのびと意見交換を楽しめます。自分のキャリアデザインにも生かしたい」と語ります。

親子関係が結婚観に及ぼす影響を調べている古屋さんも、ゼミでの学びを自分の成長へとつなげています。
「さまざまな事例に触れ、家族の在り方について考えてきた中で、多様性を大切にしたいと感じるようになりました。両親に感謝する気持ちも強くなったので、親孝行もしていきたい」と語ります。

コロナ禍の影響により、現在のゼミ活動は、オンラインと対面を併用して進めています。2021年の春合宿は、ウェブ会議ツールを活用してオンラインで実施。授業は状況に合わせて対面に戻りつつありますが、パーティションで区切るなど、しっかりと感染対策を講じています。
「オンライン対応にしたことで、作業効率が上がりました」と、思わぬ効果に喜ぶのは、家族と友達付き合いの因果関係を調べているという髙橋さん。「アンケート調査は、ネットサービスを利用して実施することにしたのです。用紙を配布して回収する従来の方法より、集計作業がとても楽になりました」と笑顔を見せます。その意見にうなずいた森川さんは「ゼミ活動と就職活動を両立しやすくなりました。会社説明会や面接もオンライン化で移動時間が不要になり、時間が有効活用できています」と語りつつも、「その反面、対面の良さを再認識しています。顔を見て談笑するだけで心強く、安心するのです」とコロナの収束を願います。

(初出:広報誌『法政』2021年 8・9月号)

※今回はオンラインで取材しています。

  • 上段左から、菅野紗衣さん、森川風香さん、下段左から、鈴木璃生さん、髙橋李佳さん、古屋快晟さん ※全員、キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科4年

  • 2021年度のゼミのスタイル。口の字に机を並べたディスカッション形式のゼミのときには、アクリル板を設置して感染対策を講じている

  • 4年生は、プレゼンテーション方式で成果を途中報告しながら、卒業論文に向けて研究を深めていく

  • 2021年度の斎藤ゼミ生。通常、学年ごとに分かれて研究を進めているが、定期的に3・4年合同ゼミを開催することで、交流の機会を増やしている