多摩キャンパスを中心に、泳ぎを楽しみたい人が集った水泳同好会マリンブルー。多摩キャンパスでは体育棟内にあるプール、他キャンパスでは公営のプールなどを利用して、週2回活動しています。「約50人いる部員は、高校時代にインターハイに出場経験を持つ実力者から初心者まで幅広く在籍。それぞれのレベルに合わせて、自由に泳ぐことを楽しんでいます」と語る高橋さん。「集中して泳ぎたい人も、適度な運動量を確保しながら気軽に楽しみたい人も、思い思いのスタイルで水泳を楽しめばいい。来られる時に来て自由に楽しもうという、穏やかな雰囲気を大切にしています」とサークルの魅力を説明します。
合宿は、夏と冬の年2回開催。「普段はなかなか会えない他キャンパスのメンバーと交流できる貴重な機会なので、水泳の練習よりも親睦を深めることを目的に開催しています」と語るのは鈴木さん。「思い出深いのは、伊豆方面に出掛けた2019年の夏合宿。同年代の仲間だけで合宿するのが初めてだったこともあり、熱海の海で泳いだ時も、バーベキューや観光をした時も、何もかもが新鮮で楽しかった。合宿後は、明らかにお互いの親近感が増しました」と笑顔を見せます。
実力を試したい人は、「全日本学生水泳同好会連盟」が主催する大会に参加。首都圏にある10大学の水泳サークルが所属している連盟なので、他大学との水泳仲間と交流できる機会にもなっています。
2020年は、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響で学校施設の利用が制限されたこともあり、活動は控えめになりました。合宿や大会への参加は中止して、感染予防に注意しながら、民間のプール施設で、希望者を中心に合同練習会を数回開催。あとは、ウェブ会議ツールを活用した週1回のオンラインミーティングでつながりを維持していたといいます。
「2021年の活動も、コロナの状況を見ながら計画を立てることになりそうですが、創部40年という節目の年なので、何かしら思い出に残る企画を考えたい。新入生はもちろん、ほとんど活動ができなかった2年生のフォローになるような活動をしていくことも考えています」と語るのは、代表の若王子さん。「先輩方が、初心者でも居心地良くいられる雰囲気を作り上げてくれたので、その伝統は守り続けたい。そのためにも、気兼ねなく集まれる日常に戻れる日を待ち望んでいます」と活動の再開を祈ります。
(初出:広報誌『法政』2021年5月号)
※今回はオンラインで取材しています