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新年あけましておめでとうございます。
政治、経済、国際紛争など、国内外を通してますます見通しが不透明さを深めつつあるなかでの年明けとなりました。日本の出生数の減少はさらに進んでいます。若者の人口が、少なくとも今後しばらくの間急速に減少していくことは、すでに確定的となっています。ここに見えているのは、希望を見出しがたい現実だといえるでしょう。
その一方で、大学という場に身を置いていると、新しい希望の芽を見出すこともできています。あるいは国内に、また国外にさまざまな活動の拠点を定めて、新しい発想や行動を具体化し始めている若い卒業生や、その後に続こうとする学生たちの活動が形を取り始めています。法政大学憲章にいう「世界のどこでも生き抜く力を有するあまたの卒業生たち」は、次の世代からも着実に育ちつつあります。この希望の芽を育てていくことが、いま大学に課せられているもっとも大切な使命だと考えます。
法政大学は、本年も多くの皆様との連携によって、その使命を果たす道を進んでいきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年新春
法政大学総長 廣瀬克哉