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「音声認識」とは、カーナビやSiriなどに使われている技術で、人の発話内容を解析し、テキスト化するというもの。音声認識には『言語』と『音』、両方の情報処理が必要。伊藤教授は主に言語処理モデルの研究に従事してきました。いま流行りのChatGPTにもこの技術が使われています。伊藤教授は1990年代からこの分野の研究に取り組んでおり、当時、誰もが自由に使える音声認識ツールキットを作成。このツールは長らく、多くの研究に使われました。伊藤教授が研究で重きを置いているのは、『誰もやらないことをやる、パイオニアであれ』ということ。最近は、元々のご専門である「言語」から「音」に研究領域を拡大。「データが蓄積して研究が進めば、家族や友達と話すような自然な対話がAIとできるようになるかもしれません」と未来を語ります。
(掲載先:広報誌「HOSEI」2023年6・7月号)
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