2024年7月30日(火)、人馬のウェルビーイング研究所(大学院特定課題研究所 高見京太所長)と体育会馬術部が共催し、高大連携事業『人馬のウェルビーイング for 協定校』を開催しました。今回は、2015年度より本学と高大連携協定を締結している三輪田学園高等学校と、同じく2022年度より高大連携協定を締結した横浜創英高等学校の生徒を対象とし、三輪田学園高等学校より5名、横浜創英高等学校からは3名、合計8名が参加しました。
本事業は、法政大学2022年度(第6回)「自由を生き抜く実践知大賞」において、馬術部が「よき師よき友が選ぶ実践知賞」を受賞した活動を、人馬のウェルビーイング研究所が研究ベースで実践している事業の一つです。緑溢れる多摩キャンパスの魅力を協定校の生徒に体感してもらい、「人馬のウェルビーイング」を通じて法政大学をより身近に感じてもらうことを目指しました。
前半の馬術部馬場における「人馬のウェルビーイング」では、北海道新冠町の錦岡牧場から寄贈された引退競走馬であるヤマニンマヒア(8歳セン馬)とラジュンジェレ(8歳牝馬)が活躍しました。講師は現代福祉学部兼任講師および研究所の大学院特任研究員である深野聡先生が務めました。後半の多摩キャンパス全周バスツアーとスポーツ健康学部棟での進学相談会は、馬術部員が連携して実施しました。
参加した生徒は全員、「馬」との触れ合いに大きな関心と期待を持って参加し、「馬に触れた感触が想像とは違って柔らかくとても温かかった」、「ヤマニンマヒアの優しい表情がすごく可愛かった」、「ラジュンジェレはとても大人しかった」といった感想を述べていました。進学相談会では、「受験勉強はどのくらいの時期から始めましたか?」や「学部ではどのような勉強をしているのですか?」といった質問が積極的に寄せられました。最後まで、生徒と馬術部員は非常に楽しい雰囲気で質疑応答を行い、双方にとって意義深く学びの多い時間となりました。
本講習において初めて、高大連携協定校の高校生を対象とした『人馬のウェルビーイング』を開催いたしました。引退競走馬に興味を持ち、足を運んで下さった方が8名いらっしゃり、非常に凝縮された機会となりました。深野講師によるレクチャーのもと、ラジュンジェレ、ヤマニンマヒアと触れ合いながら、実際にブラシがけを通じて馬とのコミュニケーションを楽しんでいただきました。後半では、校内循環バスに乗り、キャンパスツアー、進学相談会を行い、各学部の概要や多摩キャンパスの広く自然豊かな環境をご紹介しました。市ヶ谷、多摩、小金井キャンパスの幅広い学部の学生が所属する、馬術部ならではの機会を共有することができ、その中で、馬との触れ合いで緊張した様子であった高校生の頬が緩む様子も見られました。我々の活動に興味を持ってくださっている生徒の方もいらっしゃり、非常に嬉しく思います。本学のSIC(ソーシャル・イノベーションセンター)におきまして、本年度より『法政馬広場』が本格始動し、『人馬のウェルビーイング』活動について参加した生徒へ併せて紹介いたしました。馬と共に創る地域コミュニティを、部やサークルの垣根を越えて、より一層注力してまいりたいと思います。引退競走馬と共に、人馬の健康と幸福な暮らしに向けての活動を、学内外問わず、より多くの方に知っていただけるよう尽力してまいります。馬術部としての活動に限らず、ご協力いただいております、多摩体育課および関係者の皆様への感謝を忘れることなく、部員一同励んでまいります。
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科 体育会馬術部 主務 3年 稲村貴輝
経済学部 国際経済学科 体育会馬術部 広報 3年 大塚渉平
経済学部 現代ビジネス学科 体育会馬術部 会計 3年 和田林莉子