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【Research Highlight】植物病害の原因となる菌類を特定し、農家の課題解決や自然との共生を目指す(生命科学部応用植物科学科 廣岡 裕吏 准教授)

  • 2024年07月19日
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多種多様な菌類を解明!菌類に起因する植物病の研究を進める意義とは?生命科学部応用植物科学科廣岡裕吏准教授にインタビューしました。

植物に病気を引き起こす菌類について研究している廣岡准教授。現在、特に力を入れて取り組んでいるのが、菌類に起因する植物病害の「診断」です。植物は人間と違って膨大な種類が存在し、かかる病気もそれぞれ異なります。そのため、診断に当たっては「植物の種類」「現れている症状」「原因となる菌」という3点に着目し、その解明に努めています。

廣岡准教授は「私は研究を通して数多く新種の菌類を発見していますが、フィールド調査をとても重要視しています。なぜなら病害の原因となる菌を特定するには、類似の種類はもちろん、多くの菌の情報がデータベースとして不可欠だからです。そして、『新しい菌に出合いたい』という純粋な生物学的好奇心も、インプットの大きなモチベーションとなっています」と語ります。新種の菌類発見のエピソードや研究に欠かせないアイテム、学生たちと一緒に農地へ診断に行くことなども紹介しています。

「植物病害をより正確かつ迅速に診断し、農家の課題解決に寄与したいです。そして、カビから抗生物質のペニシリンが発見されたように、未知の菌類の中には人類に大きく貢献するものも存在し得るでしょう。その可能性を模索し、私たちと菌類ひいては自然とが共生できる社会の実現を目指します」と研究で実現したい未来を語ります。

農家の課題解決や自然との共生を目指す廣岡准教授のインタビュー、ぜひご覧ください。

 

(掲載先:広報誌「HOSEI」2024年6・7月号)

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