お知らせ
2023年11月15日(水)より11月24日(金)にかけて外濠校舎1階メディア・ラウンジにおいて「第24回環境展 ~この秋、「かけがえのない地球」の未来を想いながら、えこぴょんの涙をとめるために一人一人の声を届けます~」を約四年ぶりに対面方式にて開催中です。
2023年11月20日(月)、「第24回環境展」特別企画として、法政大学環境センターはプロジェクト第七弾「時空 Spacetime」を開催しました。
法政大学屋上緑化維持管理プロジェクトの活動拠点の「グリーン・テラス」は、2005年春に誕生し、現在では学生・教職員の「憩いの場」から庭園内のひょうたん池には絶滅が危惧されているクロメダカが泳ぎ、樹木や草花が育ち、鳥や蝶を始めとした「生物が生育・生息する空間」へと広がりを見せています。
実は、自然と時計は密接に結びついており、例えば、植物が昼夜の交代や季節の移ろいという地球環境の変化に適応する上で、光や温度等の外部情報から葉の就眠運動や気孔の開閉、光合成に影響を与えている「概日リズム」は大切な生命機能の一つです。
また、北極星を起点に太陽の日周運動を利用し、太陽の時角の推移から時刻を定める「日時計」は、自然の力を活用した時計です。日時計は、ジャイプル王ジャイ・シン2世が1730年に建てたものが世界最大の日時計であり、エジプトにある尖塔オベリスクは日時計の役割を果たしていたと言われています。
さて、第七弾「時空 Spacetime」においては、「外濠」地域のビオトープネットワークを意識し、どのような生物(人類も含む)が、どのような季節に、どのような場面で、どのような時間帯に、「グリーン・テラス」を訪れるかを想い描きながら、チューリップの球根、テッポウユリや芍薬の球根(環境センターの榎本 直子が寄贈)、白い花が連なって咲く姿を北極の白い大地に重ねて名づけられたノースポール(環境センター榎本 直子が寄贈)の苗を選び、地域の生物多様性の保全や「自然」とのつながりを考えながら“こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園を目指しました。プロジェクトの最後には、菜園区画において栽培していたサツマイモ(パープルスイートロードやなると金時)を皆で楽しみました。
法政大学環境センターが事務局をつとめる「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、千代田区・新宿区にまたがる「外濠」におけるビオトープネットワークを意識して、「愛校心」がもたらした小さな「出会い」と「行動変容」を積み重ねて「法政大学で最愛の庭園」を目指した取り組みが評価されて、2022年3月に千代田区主催「令和3年度 ちよだ生物多様性大賞」において入賞、2023年2月に新宿区主催「第16回新宿エコワン・グランプリコンテスト」グループ部門・奨励賞を受賞しました。
次回は、2023年12月4日(月)に活動拠点の市ケ谷キャンパス「グリーン・テラス」において、冬にみる夢をテーマにプロジェクト第八弾「Winter Dreams」を開催します。
それでは、皆様と”こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」にてお会いできることを楽しみにしております。