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人間環境学部 長谷川研究会が「第25回日経STOCKリーグ」で「審査員特別賞」受賞および全チーム入選

  • 2025年03月03日
  • 受賞
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人間環境学部 長谷川直哉教授研究会の学生3チームが「第25回日経STOCKリーグ」(主催:日本経済新聞社、特別協賛:野村グループ、後援:文部科学省、金融庁他)で、全チーム入選を果しました。今回の大学部門入選率は6.4%(入選46チーム/参加715チーム)です。長谷川ゼミは2011年のゼミ創設以来13回目の入選です。さらにうち1チームが「審査員特別賞」を受賞しました。(過去の入賞歴:2013年度最優秀賞・金融大臣賞、2014年度審査員特別賞、2015年度大学部門敢闘賞、2019年アイデア賞)
昨年度に引き続き、国内および外資系企業での豊富な実務経験をお持ちであるSCOPE(Sustainability Co-creation Programme)担当の竹原正篤特任准教授のサポートを頂きまして、質の高いレポートを完成させることができました。入賞・入選した3チームを紹介します。

「審査員特別賞」受賞および入選
テーマ:魚客万来 ―魚大国復活へのロードマップ-

チーム「uouo」(高橋海優・3年リーダー、檜谷侑太朗・3年、大森莉花・2年、門野巧聖・2 年)でリーダーを務めた高橋さんは、「魚食文化は和食文化の核です。魚はタンパク質やDHAなどの豊富な栄養素を含み、古くから日本人にとって欠かせない和食の要となっています。しかし、魚ビジネスを取り巻く様々な政策課題や事業環境の変化により、魚の供給は需要と共に減少し、魚食文化は衰退の一途を辿っています。本論文では、魚の生産、流通、加工・販売の各分野でこれまでにない新たな魚ビジネスを創出する企業を選定し、日本が再び魚大国として復活するためのロードマップを提示しました。私たちが選定した企業が、日本の魚食文化の復活に貢献してくれることを願っています。また、論文を完成させるにあたり、様々な苦難に直面しましたが、真摯に向き合ってくださった長谷川教授、竹原特任准教授、ゼミ生に心からの感謝を申し上げます」と受賞の喜びを話しています。

魚客万来チーム写真(上段左から高橋さん、檜谷さん、下段左から門野さん、大森さん)

入選
テーマ:ポストネイチャーポジティブ経営 ―「自然の知」を企業価値向上の源泉へ―

チーム「脱炭素リターンズ」(金澤林太郎・3年リーダー、佐久間菜月・3年、山本汐莉・3年、鈴木実結・2年、三宅理伊奈・2年)でリーダーを務めた金澤さんは、「私たちは持続可能性のある経営が求められている社会において、生態模倣やバイオテクノロジーを活用した製品を生み出している企業を、「自然の知」を企業価値の源泉としている企業として注目し、ファンドの構築に挑みました。選定された企業は、変動が激しい世界に対し、自然の知恵をもって持続可能な社会・経済システムを構築することができるアクターであると考えております。チーム発足当初から様々な困難がありましたが、それらをチームメンバーと共に乗り越えた経験は今後の人生の大きな財産になると考えております。最後に、丁寧かつ熱心にご指導くださった先生方、共に切磋琢磨したゼミ生、そしてチームメンバーに心より感謝申し上げます。」と語っています。

ポストネイチャーポジティブチーム(右から佐久間さん、金澤さん、山本さん)

入選
テーマ:海の三方よし ―ファーストペンギンが切り開くブルーカーボン革命―

チーム「ウッウ」(石井和也・3年・リーダー、山本虎汰朗・3年、今川哲太・2年、安田和揮・2年)の皆さんは、「私たちは、カーボンニュートラルの実現に向けて、CO2削減と同時にCO2除去が必須であると考えました。CO2除去技術の中でも、日本の地理的特性や産業と親和性の高いブルーカーボンに着目しました。海藻や海草によるCO2吸収は、気候変動対策だけでなく、水産資源の涵養や地域経済の活性化にも貢献する可能性を持つことから、「海の三方よし」をテーマに取り組みました。論文の完成に至るまで様々な困難がありましたが、チームメンバーやゼミ生、そして丁寧かつ熱心にご指導くださった先生方のおかげで入選することができ、大変嬉しく思います。」と1年間の活動を振り返っています。

ブルーカーボンチーム写真(右から石井さん、山本さん、今川さん、安田さん)

日経STOCKリーグは、中・高・大学生を対象にしたレポートコンテストで、各チームが自主的に定めた投資テーマに沿ったポートフォリオづくりなどで「生きた経済を体験し、学び、考える」株式学習コンテスト。25回目となる今年度は大学部門では、127校、715チーム、2,974人が参加しました。