3月29日(土)、ハノイ市(ベトナム)のハノイ国家大学外国語大学において「第10回法政大学日本語スピーチコンテスト」を開催しました(主催:法政大学 共催:ハノイ国家大学外国語大学 後援:在ベトナム日本国大使館、国際交流基金ベトナム日本文化交流センター、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)、 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO))。
当日は、1次審査(原稿選考)、ベトナム北部・中部・南部の各地域で行われた2次審査(スピーチ選考)を通過した19人(高校生6名、大学生13名)が、『見えない声を聞く:ソーシャルマイノリティと共に歩む未来』をテーマにスピーチを行いました。
本学からは、小秋元段副学長、村田晶子教授(日本語教育センター)が審査員を務めました。昨年度の法政大学日本語教育センター開設を記念する特別な大会となり、より一層の盛り上がりを見せました。
「高校生部門」では、自身の経験を交え「違い」は世の中にとって必要不可欠であると語ったチャン・フー専門学校のファム・ハイ・アインさんが、「大学生部門」では、友人とのエピソードを元に社会全体の偏見や誤解に疑問を呈し、自分なりの解決策を提言したハノイ国家大学外国語大学のズオン・トゥエット・チンさんが、それぞれ最優秀賞(法政大学総長賞)を受賞しました。
入賞者には賞状と記念品が授与されました。また、最優秀賞を受賞した2名と、優秀賞を受賞した2名は、副賞として日本語や日本文化の学びを更に深めていただけるよう、日本に招待されます(2025年8月予定)。
<高校生部門>
最優秀賞 ファム・ハイ・アインさん チャン・フー専門学校
優秀賞 グエン・ゴック・ニャ・カさん コックホック専門高校
準優秀賞 グェン・グェン・バさん バクザン英才高校
<大学生部門>
最優秀賞 ズオン・トゥエット・チンさん ハノイ国家大学外国語大学
優秀賞 ファン・ハ・フォンさん ダナン外国語大学
準優秀賞 レー・ヴィン・ティン・ティーさん ホーチミン市国家大学人文社会科学大学
準優秀賞 ファム・ビック・フオンさん ハノイ国家大学外国語大学
コンテストの動画はYouTubeにてご覧になれます。
https://www.youtube.com/live/DgFT9uYIJ3I?si=7DekYLhj1Pku2wAM&t=6876
このコンテストは、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業の取組みの1つとしてスタートし、ベトナムの生徒・学生に、日頃の日本語学習の成果を発表する機会を提供することを主な目的として、2015年度から毎年度開催しているものです。第1回から通算して1700名を超える生徒・学生に参加いただいています。
なお、今大会では初めて、日本語スピーチコンテストに合わせて、コンテストの運営やベトナムの日本語学習者との交流、現地企業訪問等を内容とする、法政大学生向けの異文化理解プログラム(正課外)を実施しました。
コンテスト当日は、プログラムに参加する本学学生も出席し、現地学生との交流の時間も設けられました。8月に予定しているコンテスト入賞者の日本招待時には、日本での交流も予定しており、国際間での学生交流をさらに深めていきます。
「高校生部門」最優秀賞(法政大学総長賞)を受賞したファム・ハイ・アインさんのスピーチ
「大学生部門」最優秀賞(法政大学総長賞)を受賞したズオン・トゥエット・チンさんのスピーチ
会場の様子
コンテストの幕間で行われた法政大学生(異文化理解プログラム参加者)によるプレゼンテーション(日本の四季の紹介)
出場者と審査員等による記念撮影