第49回法政大学大学院まちづくり都市政策セミナー 開催（12/14）

2024年の日本は、年始に能登半島地震による深刻な震災被害を受け、8月にはM7.1の日向灘地震が発生して政府が初の「南海トラフ地震臨時情報」を発表する事態も経験しました。また近年の気候変動に伴い、ゲリラ豪雨や熱中症警戒に関する情報提供が日常化し、「観測史上初」と言われる被害も各地で頻発するなど、人々のいのちを脅かす自然災害への備えが社会の至るところで求められる時期へと突入しています。

これからの都市政策やまちづくりにおいては、そのように人々のいのちを脅かすような危機」を回避する策を講じていくことが喫緊の課題となっています。現在を生きる人々にとって未知なる危機的状況への備えは、科学技術の活用・開発はもとより、グローバル／ローカルの焦点を行き来しつつ、先人から引き継がれた智慧や現代の多様な主体から生み出される叡智を、マルチステークホルダー・プロセスのもとに結集し、各々の行動へと展開していく取り組みが欠かせません。

本セミナーでは、グローバルに設定された「持続可能な開発目標」（SDGs）を理念から学び直し、災後のリスクに対するレジリエンスの思考も交えながら、自然災害により顕在化・加速化したローカルレベルの構造的な危機（災害復興）と、開発や気候変動等の複合的な影響によるグローバルな生態系の危機（生物多様性政策）という2つの側面から、「ローカルな危機」への対応を考えます。

• 開場（10:00～）
  • 会　場：外濠校舎３階S305教室
  • 開会挨拶：廣瀬 克哉（法政大学総長 ／ 公共政策研究科教授）
     
• 基調講演「SDGsの現在地と持続可能な地域社会への道すじ」（10:30～11:50）
  • 会　場：外濠校舎３階S305教室
  • 進　行：小島 聡（公共政策研究科教授）
  • 講演者：稲場 雅紀（(特活) アフリカ日本協議会共同代表・国際保健部門ディレクター）

• 学生ポスターセッション（12:00～13:00）　※申込み不要
  • 会　場：外濠校舎 ３階ギャラリー
  • コーディネーター：杉崎 和久（公共政策研究科教授）
     
• 分科会A「災害復興とレジリエンス」（13:15～15:45）
  • 会　場：大内山校舎８階Y802教室
  • コーディネーター：水野 雅男（人間社会研究科教授）
  • 登壇者：
    • 阿部 巧（公益社団法人中越防災安全推進機構ムラビト・デザインセンター）
    • 石原 凌河（龍谷大学政策学部准教授）
    • 後藤 純（東海大学建築都市学部准教授）
       
• 分科会B「生物多様性政策と都市環境」（13:15～15:45）
  • 共　催：公共政策研究科
  • 会　場：大内山校舎 ８階Y805教室
  • コーディネーター：高田 雅之 ／ 吉永 明弘（公共政策研究科教授）
  • 報告者：
    • 道家 哲平（IUCN日本委員会）
    • 和田 光央（環境省 自然環境局 自然環境計画課）
    • 村上 暁信（筑波大学システム情報系教授）
  • コメンテーター：
    • 中安 直子（日本ナショナルトラスト協会）
       
• 懇親会（16:15～18:00）　※申込み不要
  • 会　場：ボアソナード・タワー 26階ラウンジ