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【Research Highlight】就労支援政策の分析・発信を通し、「誰もが生きやすい社会」の実現に寄与(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科 筒井 美紀 教授)

  • 2024年06月07日
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知られざる就労支援政策を社会に発信!課題集中高校と企業をつなぐ労働力媒介機関(WI)の役割とは?キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科筒井美紀教授にインタビューしました。

教育社会学と労働社会学を専攻とする筒井教授。社会的に不利な立場にある人びとの生活や就労支援政策、制度、組織の在り方について研究しています。現在は、困窮家庭の生徒や中学時代にいじめで不登校になった生徒、発達障害のある生徒が多く在籍する高校、「課題集中高校」に焦点を当てています。

筒井教授は「課題集中高校は、地域のNPOや福祉関係機関が民間企業と協力しながら就労支援を行っています。私は各地で実施されてきたそれらの取り組みを調査・分析し、社会に発信しています。支援を実践している人びとや組織を俯瞰的に捉え、彼らが汗をかくありさまを浮き彫りにしていくことは社会的にも意義のある研究だと考えます」と語ります。課題集中高校出身の新入社員と企業の認識の隔たりを埋める「労働力媒介機関(workforce intermediary:WI)」。その取り組みや支援現場での印象的なエピソードも紹介しています。

「WIのような機関や企業の努力は世の中にまだまだ知られていません。私は一連の取り組みを世の中に広く伝え、その普及・浸透に貢献していきたいと考えています。そして、みんなで多様な問題を共に考えようと「問い」を共有し、議論を重ねながら一歩ずつより良い未来へ歩むことができる社会になってほしいと願っています」と目指す社会に思いを寄せます。

「誰もが生きやすい社会」の実現に寄与していきたい。筒井教授の思いあふれるインタビューでした。

学生の皆さんに送る!Column「自分らしく生きるための大学生活の過ごし方とは?」も掲載しています。キャリデザイン学部筒井教授からのヒントが満載です。ぜひご覧ください。
 


(掲載先:広報誌「HOSEI」2024年4・5月号)

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