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【2022年度(第6回)自由を生き抜く実践知大賞】キャンパスの課題解決賞賞「青バス運行アプリで多摩ライフを豊かに」紹介

  • 2023年02月03日
  • イベント・行事
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受賞名

キャンパスの課題解決賞

受賞取組

青バス運行アプリで多摩ライフを豊かに

実践主体

情報科学部・多摩将来計画推進委員会

概要・成果

多摩キャンパスを走る青バスの運行情報を、利用者にリアルタイムに提供するシステムという実ニーズに基づいたWebアプリ開発を情報科学部の「リクエスト集中講義」の枠組みの中で、実施しました。

この取り組みは、情報科学部の学生だけでなく、社会学部の学生も加わった総勢50名程度の取り組みであり、実ニーズのある実際のシステムを、実運用できるところまでチーム開発を行うという実践知を磨き上げるための最高の環境のもと、活動を行いました。5月から9月までの授業期間で実施し、GPS端末アプリ、サーバアプリ、利用者アプリなどを開発し、9月19日に最終発表会を行いました。

11月4日から、実運用に向けた実証実験を開始し、11月11日現在で毎日200名以上、総計2000名を越える方に利用していただいております。

総長からの選定理由コメント

広大な多摩キャンパスにとって、構内循環バスはライフラインのひとつ。しかし、乗車区間によっては次のバスを待つよりも歩いた方が早い場合もある。次のバスがどこまで来ているか分かれば…という利用者ニーズを踏まえて、キャンパスライフの利便性を高めた取り組みだ。大勢の実ユーザが存在する情報サービスを開発し実際に提供する経験は、大きな学びの場であり、開発という作業の存在意義を実感する機会となったはずだ。この青バス運行アプリの導入後、乗車する学生の苛立ちの表情がなくなったという運転手さんの声は、その成果を示している。これを実現するため、情報科学部と社会学部の学生を中心に、キャンパス間にまたがった共同開発が行われたことも特筆に値する。それぞれのキャンパスのもつ強みを組み合わせることによって相乗効果を生む好例だ。

受賞の感想

この度は、「実践知大賞・キャンパスの課題解決賞」にご選定いただき、誠にありがとうございます。多摩キャンパスを走る青バスの利便性を高めるサービスについて、小金井キャンパスの情報科学部の学生と、多摩キャンパスの皆さんが、共同作業を通して完成できたことが、評価されたのだと思っています。

情報科学部であっても、実システムの開発経験がある学生は、ほとんどいません。そもそも、青バスを知らない学生も多く、多摩キャンパスに出かけて、事務部からの説明や、学生からの要望を聞くことから始めました。そして、10名ずつのグループで、設計から開発、テストに至るまでのチーム開発を行いました。このような体を動かしながら学んだことは貴重であり、将来の活動の糧になると考えています。

最後に、サービスの実証実験を行うにあたり、バス搭載端末の操作を快く引き受けていただいた運転手の方々と、我々の励みになるコメントを送っていただいた利用者の方々に、厚く御礼申し上げます。

情報科学部 教授
藤田 悟