お知らせ

2022年度(第6回)「自由を生き抜く実践知大賞」表彰式を開催しました

  • 2022年12月23日
  • イベント・行事
お知らせ

12月17日(土)に、2022年度(第6回)「自由を生き抜く実践知大賞」表彰式を市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー26階 スカイホールにて開催し、今年度の大賞は「多摩キャンパスを盛り上げる1年間の活動/ホーセーイノベーションクラブ」が選ばれました。

「自由を生き抜く実践知大賞」は、2016年に制定した法政大学憲章を体現する教育・研究等の実践を顕彰し、広く共有・発信することによって、憲章に関する理解を深め、法政大学ブランドを更に強化、周知していくことを目的に設けたものです。表彰式の実施は、学部・部局横断の教職員メンバーで構成される「ブランディング推進チーム」が企画・運営し、2017年度より6回目の開催となりました。昨年度に続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、無観客での開催となりましたが、今回もYouTubeによるライブ配信を行い、延べ515件のアクセスがありました。

当日のライブ配信の映像はこちらからご覧いただけます。

今年度は、2018年度以降に本学の「教員・教諭」「職員」「学生・生徒」が取り組んでいる、法政大学憲章を体現する教育・研究、業務、活動等の実践事例を対象として大学WEBサイト等で募集をしました。今回は、とくに、「コロナ禍で進歩した私たちの実践知」をテーマに募集した結果、多くの素晴らしいエントリーを頂戴し、22件の中から11件がノミネートされました

表彰式にはノミネート事例の担い手である学生・生徒・教職員が招待され、総長による最終選考を経て決定した大賞ならびに各賞が発表されました。今年度の各賞は、法政大学憲章や憲章に連なる本学の理念などのキーワードを冠した4賞です。さらに、ノミネートされた団体から、実践事例を紹介するプレゼンテーションをしていただき、視聴・参加されている皆様からのオンライン投票による「よき師よき友が選ぶ実践知賞」を決定しました。受賞者には、廣瀬克哉総長から表彰状と副賞が授与されました。

受賞された取組は以下の通りです。

受賞取組一覧

受賞名 受賞取組 実践主体
大賞 多摩キャンパスを盛り上げる1年間の活動 ホーセーイノベーションクラブ
キャンパスの課題解決賞 青バス運行アプリで多摩ライフを豊かに 情報科学部・多摩将来計画推進委員会
とらわれることなきつながり賞 つながりを創る新たなボランティアの形 法政大学学生スタッフ VSP(ボランティア支援プロジェクト)
進取の学び賞 教育プログラム開設学生サポーター制度 学生有志グループ
自立した市民賞 三者協議会 法政大学高等学校生徒会執行部
よき師よき友が選ぶ実践知賞 スポーツ活動と研究教育活動の両輪『人馬のウェルビーイング』 法政大学体育会馬術部

大賞に選ばれた「多摩キャンパスを盛り上げる1年間の活動/ホーセーイノベーションクラブ」。 受賞者より「このような賞に選定していただき誠にありがとうございます。私たちの組織は顧問的な存在や先生が常にそばにいる状況ではなくかなり自主的な組織でした。そのような中、そもそも自由とは何だろうとか、私たちがしたいことは何だろうとか、いろいろなことを考え抜いた一年だったと感じています。ただ、活動をしていく中でも、私たちが軸にはなっていたかもしれないですが、間違いなくそれに協力してくださった先生方や地域の方や様々な方に支えられて私たちは活動ができていたなと思います。そういった協力の称号的な賞だと思うと大変嬉しく受け取れるなと思うので、本当にありがたいです。」と語られました。

表彰式の最後には、廣瀬総長から全体講評として

「「自由を生き抜く実践知」という言葉は、法政大学らしさや、法政大学の良さに対する共通理解などを抽出して言葉にしましたので、おのずと抽象的になります。ですが元を正せば、一人一人、一つ一つの組織や学部、学科などでの取り組みを凝縮した結果として、「自由を生き抜く実践知」という言葉になったのです。今改めて、「自由を生き抜く実践知」ってどういうことだろう、今の法政大学の構成員にとってどのような行動や活動が「自由を生き抜く実践知」に繋がるだろうと考えた時に、今日披露されたような事例を通じて、多様な取り組みの仕方や、多様な行動・判断基準に触れることで、法政大学憲章のタイトルになっている「自由を生き抜く実践知」という言葉が具体化していくと思います。そういう意味で、「自由を生き抜く実践知」を体現する事例を多様に例示できるように、大学憲章の中の言葉を活用しながら、今年もいくつかの賞を選ばせていただきました。ノミネートされ今日プレゼンテーションをいただいたにも関わらず受賞に至らなかった団体ももちろんありますが、そもそもこの賞はコンテストのようにポイントをつけてその順位によって選んでいるのではなく、「自由を生き抜く実践知」を例示する具体的な取り組みとして、今年、人に伝えるとしたら、という観点で選んだ結果です。ノミネート事例は何れも確かに「自由を生き抜く実践知」を体現している、あるいはそれを目指していることが十分伝わるものです。賞による優劣ではなくて、今年エントリーいただいた中で例示として選ばれたか、そうではなかったか、そのように受け止めていただきたいと思います。
今年は「コロナ禍で進歩した私たちの実践知」というテーマでした。2020年以降、従来の活動ができない、あるいは社会的な制約の中で行動に制限が課せられるなど、何らかの閉塞感を感じていたと思います。それが徐々に平常に戻っていく中で、今私たちがやりたいことはどうやったらより良くできるだろうかと、多くの人が行動し始めたのだと感じています。一方で、この変化になかなか自分の心が付いていかず、むしろ2019年以前より悩む人も増えています。元のような従来の活動に積極的に戻れる人だけではないのです。
そのような状況の中で、多様な活動が展開されてきたことをとても大事だと思いますし、また嬉しくも思います。その一方で、こういう活動に乗り切れない気持ちや状況にある人も、学生・教職員の中にはいるのではないでしょうか。今日披露された多様な素晴らしい活動が、そういう人たちへの元気づけや、私も行動を起こしてみようと背中を押すきっかけになれば、法政大学はより豊かなものになると思いました。
今日、プレゼンテーションを聞いている時間はとても楽しいものでした。そしてまた心強くも思いました。「自由を生き抜く実践知」を体現する取り組みが今後も多様に展開されること、そして、皆さんの活動がいろんな形で引き継がれ、新たなステップへ発展していくことを期待しています。2022年の締めくくりに、ノミネートされた皆さん、オンラインで参加くださっている様々な方々、そしてノミネートはされなかったけれどもエントリーいただいた大勢の人たちにエールを送って、今日の表彰式の締めくくりにしたいと思います。皆さんどうもありがとうございました。そして、おめでとうございました。」と述べ、最後にノミネートされた実践主体ごとに写真を撮影し、閉会いたしました。
廣瀬総長より、受賞された実践事例への選定理由コメントと、エントリーした全ての実践事例にコメントが寄せられましたので、下記の記事で紹介しています。受賞した実践事例以外にも、「実践知」を生み出している素晴らしい事例が数多く存在しています。ぜひご覧ください。

なお、大賞・各賞の実践事例や受賞者の感想等につきましては、WEBサイトHOSEI PHRONESIS(法政フロネシス)等にて、今後、順次紹介をしていきます。