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【2021年度(第5回)自由を生き抜く実践知大賞】持続可能な未来賞「オンラインSDGsプラットフォームの開発」紹介

  • 2022年03月04日
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受賞名

持続可能な未来賞

受賞取組

オンラインSDGsプラットフォームの開発

実践主体

デザイン工学部 川久保研究室

概要・成果

現在、世の中が抱えている様々な課題を解決し、持続可能な社会を形成していくためにSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みの実践が求められている。SDGsの達成のためには産官学民のあらゆる行動主体による取り組みの実践が求められるが、具体的な実践方法が分からないという声も多い。そこで、本研究室では、先駆的にSDGsの達成に取り組む行動主体(イノベーターやアーリーアダプター)の実践知を共有する知のプラットフォームを開発することを通じて持続可能な社会の構築へ貢献している。

空間や属性等の違いに依らずに(地理的に距離が離れていたり、所属する組織や関係分野の違いに依らずに)、また、昨今の状況(パンデミックによる物理的な接触、交流制限がかかる状況)も踏まえて、オンライン上で実践知を共有できるようなシステムを構築している。

総長からの選定理由コメント

先駆的にSDGsの達成に取り組む行動主体の実践知を共有する知のプラットフォームを開発し、広く利用に供することによって、空間や属性等の違いによらず、また、対面での交流に制限がかかる状況のもとでも実践知の共有を推進することに貢献する取り組みである。先行して整備されたLocal SDGs Platformは全国47都道府県、1741の市区町村におけるSDGs取り組み状況を定量的に把握することが可能なシステムとなっており、自治体の取り組みの特長を可視化する機能も備えている。すでに3000名を超える利用者があり、その中には大阪府が府の将来ビジョン策定時にこのプラットフォームの機能を活用しているなど、エビデンスに基づく政策立案の基盤となっている。さらにその次のステップとして、自治体だけではなく産官学民のあらゆる行動主体のSDGsに関する取組を共有し、マッチングすることができるプラットフォームの開発にも着手している。これらを通して、文字通り持続可能な社会の未来に貢献する取り組みとして高く評価できる。

受賞の感想

この度は我々の「オンラインSDGsプラットフォームの開発」に関する取り組みを「持続可能な未来賞」に選出いただき、まことにありがとうございます。

新型コロナウィルスの世界的流行により、持続可能な社会の構築に向けた歩みは後退を余儀なくされたという指摘も多くありますが、その状態をただ指をくわえて見ているだけでは世の中は良くなりません。

そこで、人々の移動や物理的な交流が難しい状況下であっても、持続可能な社会の構築に向けて着実に歩みを進めるために、「SDGs×DX」をテーマに掲げながら「オンラインSDGsプラットフォーム」を開発してきました。

まさに「持続可能な未来」を皆様と共想、共創するために取り組んできたので、趣旨を汲んで賞に選出いただき、大変嬉しく思っております。

今後もオンラインSDGsプラットフォームのさらなる改良に努めて参りますので、是非幅広い皆様に情報交換、交流、マッチング、取り組みのPRの場としてご活用いただければ幸いです。

川久保研究室一同