お知らせ

2021年度(第5回)「自由を生き抜く実践知大賞」表彰式を開催しました

  • 2021年12月23日
  • イベント・行事
お知らせ

12月18日(土)に、2021年度(第5回)「自由を生き抜く実践知大賞」表彰式を市ケ谷キャンパス外濠校舎6階薩埵ホールにて開催し、今年度の大賞は「Webアプリ「MiNERVA」を用いたコロナ禍の安全な行事運営/小金井企画実行委員会」が選ばれました。

「自由を生き抜く実践知大賞」は、2016年に制定した法政大学憲章を体現する教育・研究等の実践を顕彰し、広く共有・発信することによって、憲章に関する理解を深め、法政大学ブランドを更に強化、周知していくことを目的に設けたものです。表彰式の実施は、学部・部局横断の教職員メンバーで構成される「ブランディング推進チーム」が企画・運営し、2017年度より5回目の開催となりました。昨年度に続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、無観客での開催となりましたが、今回もYouTubeによるライブ配信を行い、延べ662件のアクセスがありました。

当日のライブ配信の映像はこちらからご覧いただけます。

今年度は、2016年度以降に本学の「教員・教諭」「職員」「学生・生徒」が取り組んでいる、法政大学憲章を体現する教育・研究、業務、活動等の実践事例を対象として大学WEBサイト等で募集をしました。今回は、とくに、これからの時代を見据えた「Withコロナを生き抜く実践知」を募集した結果、多くの素晴らしいエントリーを頂戴し、34件の中から11件がノミネートされました。

表彰式にはノミネート事例の担い手である学生・生徒・教職員が招待され、総長による最終選考を経て決定した大賞ならびに各賞が発表されました。今年度の各賞は、法政大学憲章や憲章に連なる本学の理念などのキーワードを冠した4賞です。さらに、ノミネートされた団体から、実践事例を紹介するプレゼンテーションをしていただき、視聴・参加されている皆様からのオンライン投票による「よき師よき友が選ぶ実践知賞」を決定しました。受賞者には、廣瀬克哉総長から表彰状と副賞が授与されました。

受賞された取組は以下の通りです。

受賞取組一覧

受賞名 受賞取組 実践主体
大賞 Webアプリ「MiNERVA」を用いたコロナ禍の安全な行事運営 小金井企画実行委員会
社会の課題解決賞 若葉台住宅ワクチン代行予約プロジェクト 現代福祉学部 保井美樹・今井裕久ゼミ
よき友への共感賞 あなたの部屋が法政大学(Your Room is Hosei University)

通信教育部 学生会サークル 市ヶ谷パッションズ(ICHIGAYA PASSIONS)

進取の学び賞 リレー講義「高校生と考える<COVID-19>」(全15回) 法政大学国際高等学校×法政大学
持続可能な未来賞
         
オンラインSDGsプラットフォームの開発 デザイン工学部 川久保研究室
よき師よき友が選ぶ実践知賞 オープンキャンパスの枠を超えた支援活動 多摩オープンキャンパスリーダーズ
  • 大賞に選ばれた「Webアプリ「MiNERVA」を用いたコロナ禍の安全な行事運営/小金井企画実行委員会」。 受賞者より「小金井企画実行委員会は、これまでも、そしてこれからも、他の学生や全学のためにこういった活動をしてきました。それがこのような形で評価されるのは、非常に光栄であり、非常に嬉しく思います。これからも活動を通じて、豊かな学生生活に結び付けていきたいと思います。」と語られました。

表彰式の最後には、廣瀬総長から全体講評として

「全体を通してまず今年気が付いたことは、従来以上に学生による自主活動からのエントリーが大幅に増えたということです。「自由を生き抜く実践知」という言葉が大学憲章として定まってから5年余りが経ちました。法政大学の学生にとって、徐々に身近になりつつあるかもしれませんが、日常生活の中で使うことはあまりない言葉です。ただ、この新型コロナウイルス感染症の影響によって、私たちは様々な制約を受けて、もう間もなく2年近くになります。この秋からは少し感染状況も落ち着いてきて、やや平常に戻った部分もあるかもしれませんが、それでもまだ安心できない状況であり、制約を受けた生活を余儀なくされています。
今回のような事態に直面してみると、何も考えず自然体にしているだけでは、自由であり続けるということは難しく、特に、対面で人と集い、様々なことを一緒に行うということに対して、それまでの常識だった普通のやり方でやってはいけないということが、受け入れざるを得ない制約として私たちの上に今降りかかっています。
しかし、その中で、様々な立場にいる法政大学の構成員が、出来る範囲でやりたいことを実現する実践知を発揮していかないと、自分の学生生活、職員生活、教員生活が制約を受けただけの生活になってしまいます。制約のある事態に直面した時、多くの人たちが、何とかしようと考え、実行に移すことで、「自由を生き抜く実践知」という言葉を自分ごととして意識するようになります。
「この活動は法政大学生らしい自由を生き抜く実践知を体現した活動だな」と思えることは従来からも少なからずあったと思いますが、学生として、やりたいことをやっていますという風に受け止めていた2019年度までは、学生自身が自らの課外活動を「自由を生き抜く実践知大賞」にエントリーすることはあまり多くはありませんでした。
ただこのような制約がある時だからこそ、どうすれば自分たちの活動が出来るかを考え、実践した結果、その活動がまさに「自由を生き抜く実践知」だと思う学生たちが増え、学生の自主活動、課外活動からのエントリーが増えたのだと思います。
また、自分たちの仕事として取り組まれた、「日本版スチュワードシップコードの受け入れ」などは、様々な業務上の活動、研究教育上の活動の中に潜在している課題に取り組んだ事例だと思います。自分自身が活動を担うにあたって、法政大学でやるのであればどんな風にやるべきだろうかと考えた時に、この憲章の理念というものに、改めて向き合い活動を行っていただいた結果として、多くの素晴らしいエントリーが集まり、選ぶことには大変苦労しましたが、僅差のところで今回は11件の活動がノミネートとなりました。
今日は惜しくも賞は逃し、ノミネートにとどまった皆さんも、非常に狭き門でのノミネートであったということを、胸を張っていただきたいと思います。さらにその活動が次にバトンタッチされ、そのバトンを受け取った人は次のステップに向けて知恵を絞って展開をしていく。そのように繋がっていくと、この「自由を生き抜く実践知」という言葉が、ふと気が付くと、社会では法政の代名詞のように聞こえているかもしれません。また、法政の構成員が普段なんとなく自然に発想して行動している取り組みが、「自由を生き抜く実践知だよね」という風になっていくのではないかと期待をしています。
その意味で言うとコロナ禍というのは非常に様々な制約を私たちにもたらしていて、思うに任せないことも少なからずあるというのは事実ですが、何とかそれを乗り越えようと努力をしている皆さんが展開されたことによって、きっと私たちはこの状況を経験したことから得るものがあると確信をしています。その得たものを大事にしながら来年度以降も活動をしていただきたいと思います。これからも皆さんの活動が、さらに実り多く展開されていくことを期待して、総評とさせていただきます。
ここにいる、ノミネート、受賞された全ての皆さんに祝意をお伝えするとともに、エントリーをしていただきながら、残念ながら今日はここにはいらっしゃらない皆様にも、感謝と、これからも期待していますというメッセージを伝えたいと思います。」

と述べ、最後にノミネートされたすべての実践主体ごとに写真を撮影し、閉会いたしました。

廣瀬総長より、受賞された実践事例への選定理由コメントと、エントリーした全ての実践事例にコメントが寄せられましたので、下記の記事で紹介しています。受賞した実践事例以外にも、「実践知」を生み出している素晴らしい事例が数多く存在しています。ぜひご覧ください。

なお、大賞・各賞の実践事例や受賞者の感想等につきましては、WEBサイトHOSEI PHRONESIS(法政フロネシス)、および広報誌「法政」等にて、今後、順次紹介をしていきます。