お知らせ

今を必死に、かけがえのない経験を

  • 2021年04月30日
お知らせ

文学部地理学科4年
法政大学応援団第96代団長
保泉 杏介 さん(Hoizumi Kyosuke)


歴史ある法政大学応援団。
第96代団長の保泉杏介さんより新入生へ向けてのメッセージです。

新入生諸君、入学おめでとう。

諸君の心の中にはこれからの大学生活が楽しみといった気持ちや、不安な気持ちが入り混じっていることだろう。だが、さまざまな経験をして法政大学で大学生活が送れることを、ぜひとも誇りに思ってもらいたい。諸君が今、こうして大学生活をスタートできるのも、君たちを愛して育ててくださった、ご両親やご家族のおかげであることは間違いないだろう。少し照れくさいと思うかもしれないが、まずはそういった方々への「ありがとう」という気持ちを忘れないでいてほしい。

さて、大学生活は多くの時間があり、どんなことでも挑戦できる。全国各地からさまざまな価値観を持った学生が集い、師の指導を仰ぐ。法政大学校歌の一節にある「よき師よき友つどひ結べり」。まさに法政大学とはそのような場所なのである。そして諸君に大切にしてほしいことは、時間を有意義に使い、法政大学でしかできない、何事にも代え難い経験を積むことだ。君たちの未来も可能性も無限大なのである。

私は法政大学に入学するに当たり、何か本気で打ち込めるものを見つけて「悔いのない大学生活だった」と言えるようにしたいと思っていた。初めて応援団の姿を見たときに、直感的に「これをやりたい」と思って門をたたいた。応援団に入ると周りに伝えたとき「絶対に無理だ」「厳しすぎる」と言われた。だが、応援団を辞めたいと思ったことは一度もない。その理由は今もよく分からないが、最初にそう言われたことに対する意地だったのかもしれない。

応援団は厳しいと思うかもしれないが、私はそれ以上に得るものが大きいと感じる。法政大学応援団は、学ランを着て手をたたき、声を張り上げて応援をリードする「リーダー部」、楽器を駆使して素晴らしい音色を響かせる「吹奏楽部」、華やかな衣装に身を包み、いつも笑顔で舞う「チアリーディング部」で構成されている。役割はさまざまだが、皆が同じ目標に向かって日々の活動を必死になって頑張る。楽しいときもつらいときも、いつも同じメンバーでここまでやってきた。ここまでやってきたからこそ見えるものがあるし、これからもたくさんのことが見えてくるのかもしれない。

とにかく今を必死になって生きることは、必ず未来の自分を大きくし、強くすると私は思う。

(初出:広報誌『法政』2021年4月号)