お知らせ

つらくても私たちは「笑顔の天才」

  • 2021年03月23日
お知らせ

人間環境学部人間環境学科4年
法政大学応援団第95代チアリーディング部責任者
小林 愛弓さん (Kobayashi Ayumi)


応援団チアリーディング部の小林さんは、新型コロナウイルス感染症の影響で活動が制限されるなか、挑戦を諦めず、コロナ禍の課題を新たな希望として切り開きました。

高校時代に偶然訪れた明治神宮野球場。必死に応援し続ける応援団員の姿に心を奪われました。その場に立ちたい一心で受験勉強を始め、応援団の世界へ飛び込みました。

4年生になり新体制が始まった矢先、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響により、これまでの日常と大きく変わってしまいましたが、笑顔で対面練習ができることを信じ、オンライン練習やミーティングを重ねました。

その中で動画審査によるチアダンスの大会に出場。練習はオンラインのまま、当日の1時間で審査用の撮影を行い、他団体に比べ圧倒的なハンデを抱えた挑戦でしたが、最終的には息のそろった演技で金賞を受賞できました。どんなに厳しい挑戦でも、誰一人諦めず、全員が個々にできることを行動に移した結果、コロナ禍の課題を新たな希望として切り開くことができました。

この一年間、責任者として何ができるか毎日が葛藤の日々でした。コロナ禍の苦境に屈せず、95代受け継がれた伝統を守り抜き、後輩へ襷をつなぐ重責に押し潰されそうなときもありました。しかし決して下を見ず、練習では常に誰よりも大きな声で周りを鼓舞したり、部員のたわいない話にも耳を傾けたり、自身ができることに努めました。部員55人が笑顔で練習する姿は、私にとっての原動力であり、生きる糧でした。

7カ月間のオンライン練習、200日ぶりに再開した対面練習、外野席からマスクを着け必死に声を届けた野球応援。思い描いた4年目ではありませんでしたが、新たにできたことの数と小さな幸せの数に目を向けると、どれも私にとってかけがえのない日々でした。選手のそばで応援できること、そして、皆が笑顔で練習できることは当たり前ではなく、私は4年間どれほど幸せな日々を送っていたかを強く実感しました。

今後も法政スポーツを応援し続け、笑顔を絶やさず、より多くの方々にエールを送り続けられる人になりたいです。これから先も飛躍していく法政スポーツ、そして応援団をよろしくお願いします。

マスクを着けながらの野球応援