実践知探求賞
講義リレーでつなぐ「実践知」フォーラム
経営学部
このリレー講義は、経営学部の60周年記念企画として、教職員と学生が一体となって大学憲章に基づく講義を企画した、画期的な取り組みである。全部で11講義実施され、多彩なゲストを招いて、それぞれの講義を時宜にかなったたいへん魅力的なものにした。今後、実践知の教育を展開していく上で重要なモデルになる事例で、ぜひ賞を授与したかった。昨年この試みを知ったとき、他学部もこれを参考にして大学憲章をテーマにした授業をぜひ作って欲しい、と思った。このリレー講義の実施期間は2019年5月~12月であり、コロナ禍とは無関係である。また、リレー講義のなかから一講義を選んで、2019年12月6日に「実践知・総長大賞」をすでに授与している。しかしこのリレー講義全体への授与の機会は2020年しかない。そこで、オンラインでも実施できるこれからの授業のモデルとして、「実践知探求賞」を授与することとした。
このたびは実践知探求賞をいただき、光栄に存じます。取り組み自体は学部創設60周年記念の公式行事でしたが、運営に携わった学生スタッフや、ご参加いただいた教員・ゲスト・聴講生全員が一緒に作り上げたリレー講義でした。改めて御礼申し上げます。
今回ノミネートされたそれぞれの取り組みは独立したものですが、どのような時にも、どのような立場でも、学びを真摯に追求するという点で共通しているように感じます。受賞式の様子を拝見し、校歌の「よき師よき友 つどひ結べり」という一節の深みを、私自身よくかみ締めることができました。
このような数々の取り組みの積み重ねにより、「法政大学憲章」はさらに充実し、コロナ禍という厳しい時代にあっても強靭に育っていくはずです。経営学部はこれからもその先頭に立ち、法政大学に「つどひ、結ぶ」多様な学生やスタッフとともに、この社会の過去・現在・未来を見つめながら、課題解決に努めていく所存です。
経営学部長 佐野 哲