お知らせ

非線形理論を用いた生物模倣ハードウェアの設計とその医療工学への応用 (理工学部電気電子工学科 鳥飼 弘幸 教授)

  • 2020年11月13日
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2019年度に受賞・表彰を受けた教員の研究や受賞内容を紹介します。

鳥飼弘幸教授は、「電子情報通信学会ソサイエティ大会 貢献賞」(電子情報通信学会)を受賞しました。

業績「Devoted Contribution to Editorial Committee of Nonlinear Theory and Its Applications, IEICE, as An Editor(電子情報通信学会NOLTAソサイエティ編集幹事としての貢献)」

2019年9月に開催された電子情報通信学会ソサイエティ大会にて、「電子情報通信学会ソサイエティ大会 貢献賞」を受賞いたしました。これは、電子情報通信学会の英文論文誌の一つである「Nonlinear Theory and Its Applications (NOLTA), IEICE」における代表編集幹事としての貢献に対しての賞になります。

電子情報通信学会は現在約26,000人の会員で構成される国内有数の大規模学会であり、NOLTAソサイエティ、基礎・境界ソサイエティ、通信ソサイエティ、エレクトロニクスソサイエティ、情報・システムソサイエティ、ヒューマンコミュニケーショングループの6つのソサイエティ・グループで構成されています。NOLTAソサイエティは、それらのソサイエティ・グループ中でも基礎研究の色合いが濃いソサイエティであり、NOLTA, IEICEは同ソサイエティの旗艦英文論文誌になります。NOLTA, IEICEは、その名前の通り非線形理論とその応用に関する分野の論文誌であり、同分野の国内外の研究者の間で広く認知されています。

そのような日本発の国際的な英文論文誌の代表編集幹事にという要職に抜擢して頂けたのは、鳥飼研究室(鳥飼とその指導学生)の非線形理論とその応用分野に関するこれまでの研究実績を認めて頂けたためであると思います。法政大学における鳥飼研究室は、2019年度に4年生を受け入れ始めたばかりの新しい研究室であり、現在は、博士課程1名、修士課程5名、学部4年生13名の学生が在籍しています。発足したばかりの研究室ではありますが、ほとんどの学生がコロナ禍にもかかわらず非常に積極的に研究に取り組んでおり、既に一流の海外英文論文誌や国際会議などにおいて研究成果を発表した学生も少なくありません。鳥飼研究室で現在取り組んでいる研究テーマの例として、「ヒトの耳の動作を忠実に再現する電子回路とその人工内耳への応用」、「ヒトの脳の一部の動作を忠実に再現する電子回路とその脳疾患治療用チップへの応用」、「昆虫の全脳の動作と機能を模擬する電子回路とその昆虫型ロボットの制御への応用」、「ヒトの遺伝子ネットワークの動作を忠実に再現する電子回路とそのゲノム創薬・ゲノム医療への応用」などがありますが、それらの電子回路を設計するための基本原理として、今回の受賞の対象となった分野である「非線形理論」を用いています。

この受賞を励みにして、今後も鳥飼研究室の学生とともに国際的なレベルの研究を続けていきたいと思います。


鳥飼教授の研究は、下記ページでもご紹介しています。

法政大学理工学部電気電子工学科

鳥飼 弘幸 教授(Torikai Hiroyuki)

1995年3月法政大学工学部電気工学科電気電子専攻卒業。1997年3月法政大学大学院工学研究科電気工学専攻修士課程修了。1999年3月法政大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了・博士(工学)取得。1999年4月~2007年3月法政大学工学部情報電気電子工学科助手。2007年4月~2013年3月大阪大学大学院基礎工学研究科准教授。2013年4月~2018年3月京都産業大学コンピュータ理工学部教授。2018年4月~法政大学理工学部教授。

  • 所属・役職は、記事掲載時点の情報です。