お知らせ

活動にかける思い

  • 2020年04月23日
お知らせ

市ケ谷ボランティアセンター学生スタッフ「チーム・オレンジ」

キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科2年 
髙木 祐輔 さん(Takagi Yusuke)

法学部法律学科1年 
福田 桃子 さん(Fukuda Momoko)


市ケ谷ボランティアセンター学生スタッフ「チーム・オレンジ」では、東日本大震災の復興支援と広報、防災啓発活動をしています。

髙木 中学校の修学旅行で岩手県に行き、東北の被害状況を知りました。何か力になりたいと思ったことがきっかけでチーム・オレンジに入り、現在は代表を務めています。

現地で活動してみると、震災から時間がたった今でも手つかずのところがあり、仮設住宅などへの移住で地縁が崩壊するなどの目に見えない被害も肌で感じました。改めて震災の大きさを痛感したとともに、被災地復興支援ボランティアとしての在り方について考えさせられました。

私たちの活動は現地での復興支援、広報、防災啓発の三つの活動が中心です。防災啓発活動がおろそかにならないように、今後は防災知識を深めるための、チーム・オレンジオリジナルの「防災クイズカルタ」や「避難所運営ゲーム」などの防災ゲームをさらに充実させ、将来の減災につなげたいと考えています。学内外の防災イベントでは対象者に合わせた活動をし、防災啓発活動の活性化、メンバーの意識の向上も図っていきたいです。

私がこの活動をするにあたり意識しているのは「継続」です。今後も先輩たちの意思を受け継ぎ、活動を絶やさず続けていきたいと思います。

福田 東日本大震災のとき、私は福岡に住んでいました。たくさんの方々が苦境にある中、いつもと変わらない生活をしていました。その状況に心が痛くなり、自分なりにできることはないかと考え、まずは事実を知ることが大切だと思いました。さまざまな記事を読んだり、テレビを見たりして自分なりに学びました。その学びを生かしてボランティア活動をしたいとチーム・オレンジの一員になることを決意しました。

2019年12月、福島県の被災地へのスタディーツアーの企画をしました。大学生になるまで自分たちが主体で何かを計画し、運営する経験がなかったので、実際に活動してみると分からないことだらけでした。指示を待つのではなく、自ら考えて行動することの大切さ、大変さも感じました。初めて現地に行ったときは、本やテレビの情報からは得られない新たな学びもありました。自分の力だけではなく、先輩方や友達の協力なしではつくり上げることはできなかったと実感しています。

ボランティアに興味があっても一歩を踏み出すことができない学生が、現地に行くからこそ得られる経験を提供できるよう、これからもスタディーツアーの企画、運営に携わっていきたいです。

  • 髙木さん、福田さんの学年は2020年3月時点の情報です。

(初出:広報誌『法政』2020年3月号)