お知らせ

【2018年度自由を生き抜く実践知大賞】社会の課題解決賞 「東京から沖縄へ、沖縄創生のための課題解決型人材育成プログラム」実施プロジェクト 紹介

  • 2019年02月21日
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ノミネート理由・活動概要

本プロジェクトは、内閣府の平成30 年度「地方と東京圏の大学生対流促進事業」に採択された「東京から沖縄へ、沖縄創生のための課題解決型人材育成プログラム」の実施を担うプロジェクトです。東京圏と沖縄、沖縄の本島と離島との関係を、法政大学・沖縄大学・名桜大学の学生とが一緒に、現地でのフィールドワークを通して比較研究し、参加した学生がそれぞれの政策課題を発見し、また、日々の講義を通してその解決の糸口を掴み、課題の解決に立ち向かうことができる人材を社会に送り出していくことを目標とし、「沖縄に根差した人材を育成し沖縄への人の流れをつくる」「持続可能な地域社会の構築を実現できる地域課題解決型人材を育成する」「異なる地域(沖縄と東京)で多様な学びを提供する」「首都圏(大都市圏)出身の学生に地方体験の機会をつくる」ことを掲げ、様々なプログラムを実施していきます。具体的には①単位互換長期学生交流プログラム(東京⇔沖縄),②課題解決型短期フィールドワーク(沖縄・千代田区),③沖縄の魅力発見シンポジウム,④沖縄県内のインターンシップ等を,法政大学・沖縄大学・名桜大学が地方公共団体(沖縄県,北谷町,千代田区),産業界と連携して実施するものです。これらの多様なプログラムのうち、②課題解決型短期フィールドワーク(沖縄・千代田区)を具体化するために、今年度、法学部専門科目として「現代政策学特講Ⅰ(千代田区)」「同Ⅱ(沖縄)」を新規開講した。「Ⅰ」はオータムセッションを活用して秋葉原を中心に4日間の実習授業を行い、58名の学生(沖縄大学:1名、名桜大学:6名を含む)が参加した。最終日には名桜大学・千代田区の関係者を前に地域の課題解決を目指したプレゼンテーションを行い、高い評価を得ました。また、参加学生のうち希望者は催事販売インターンシップとして、本学の一口坂校舎1階の情報発信コーナー(エイチ・ユーのグッズショップ)で沖縄物産展を開催し、自ら製作したポスターやPOPを手に、道行く人に沖縄の魅力をアピールするなど積極的に活動。「Ⅱ」はスプリングセッションを利用して、那覇市、北谷町を中心に7日間の実習授業を行う予定です。また、本プログラムは、今年度は試行として法学部生のみを対象に実施したが、次年度はSGU構想でも掲げられている「課題解決型フィールドワーク」として全学展開を予定しています。

総長からの選定理由コメント

都心の大学と地方の大学の連携は、今後すすめていかねばならない大事な課題だが、法政大学には沖縄との長い深い関係がある。沖縄がアメリカ統治下にあった時期から、今年逝去された翁長雄志前沖縄県知事はじめ、多くの若者がパスポートをもって沖縄から本学に入学し、法政大学は沖縄の人々から信頼されてきた。1972年の復帰の年には本学に沖縄文化研究所を作り、多くの学生たちが沖縄について学ぶ機会を得た。本プロジェクトは、その沖縄との間に深い関わりを築き、教員と職員が教職協働型授業の開発に着手した取り組みである。沖縄県は人口が増え経済が発展している。その沖縄には、今後の発展を妨げる基地の課題がある。一方、東京を中心とする本土は少子高齢化と人手不足いう課題を乗り越えねばならない。それぞれの課題解決を意識しながら学びを深めることができるプロジェクトだ。

受賞の感想

今回、このような賞をいただいたことを大変驚いております。
本プロジェクトは、本学が採択された内閣府の平成30 年度「地方と東京圏の大学生対流促進事業」に関連して、法学部で新たな正課授業を開講するために発足しました。大きな特徴として、職員も教育的視点をもって授業構想に参画し、授業内容の検討から実施に至るまでを教職協働で行っていることが挙げられます。このような教員と職員の新たな協働体制が今回の受賞に結び付いたのだとしたら、大変喜ばしいことだと思います。
9月の千代田区でのフィールドワークが終わって、現在、この3月に沖縄で実施されるフィールドワーク(6泊7日)の最終準備に追われる毎日ですが、今回の受賞を糧に沖縄でも教職協働パワーで学生に魅力ある授業を提供していきたいと思います。

学務部教学企画課 半田 朋之