お知らせ

【自由を生き抜く実践知大賞】職員部門優秀賞「大学職員のためのとっさのひとこと英会話」紹介

  • 2018年03月05日
  • イベント・行事
お知らせ

ノミネート理由・活動概要

2014年11月、法政大学学務部では、スーパーグローバル大学創成支援(SGU)申請書類をきっかけに、1~3年目の若手職員が中心となり『大学職員のためのとっさのひとこと英会話』を作成・発行しました。

この冊子は、大学職員があらゆる業務場面で「とっさに」英語で対応できるようになるための予習用教材として編集され、「履修科目登録」「必修科目」などのいわゆる大学業界ならではの業界用語を使った実践的な教材となることを目的に発行されました。最大の特徴は「大学業務で頻出の英語フレーズ」を業務場面ごとに網羅的に記載していることです。まさに窓口業務にそのまま活用できるのはもちろん、場面をイメージしながら、そのフレーズを「声に出す」という学習を通じて、スピーキングの「瞬発力」を鍛える教材としての側面も持ちます。具体的な業務イメージがあるので一般的な英語教材より頭に入りやすいという声もいただいています。また、若手職員にプロジェクト業務を経験させることにより、日常業務以外の仕事の広がりを気づかせた点は副次的な効果としても挙げられます。

本冊子は、学内で英語勉強の参考資料として利用されると共に、実際の電話やメールに対応の際に利用されています。発行後は新聞にも掲載されるなど学内外の反響も大きく、全国の大学等から200件近い問合せがあり、送付した冊子は既に600冊にのぼります。

また、2016年2月には、続編となる『大学職員のための とっさのひとこと中国語会話』を発行しました。

総長からの選定理由コメント

この取り組みは、大学の窓口業務で外国人留学生に対応する際、職員がとっさに使える会話や単語を取りまとめた冊子を有志の若手職員が中心となって作成したものです。斬新なアイデアで特に若手職員たちの自主性をいかした実践的な取り組みだと言えます。

また、外国人学生の増加にともない、外国語による対応が現実的な課題となっている状況下で、本学職員たちの覚悟と前向きな姿勢がよく表れていると言えます。冊子という具体的な成果を残していることも高く評価できます。この冊子を媒介に、窓口対応の現場で学生を本気でサポートする態勢を継承していって欲しいと思います。

受賞者の感想

「大学職員のためのとっさの英会話」プロジェクトの活動が評価され、職員部門賞を受賞できたことを大変光栄に思っております。

各メンバーの努力だけではなく,それを支える上司や同僚の理解と協力があったからこそ,このような素晴らしい賞を受賞できたと思います。ご協力いただいた皆様に改めまして感謝申し上げます。

本プロジェクトでは,課や担当を越えて集まった、業務経験の浅い入職1年目から3年目の若手職員が、ひとつの目的に向かってチームとして協働しながら、冊子という目に見えるかたちのアウトプットを成果として出していくことを求められました。実際の作業は大変でしたが、業務経験の少なさをチームワークで補いながら、なんとかかたちにできたと思います。これから大学職員の業務も多様化し、従来の枠に納まらない仕事が増えている中、このようなプロジェクト型業務はメンバーにとってとても貴重な経験となりました。メンバー一同、この経験を今後の業務に生かすとともに、今回の受賞をモチベーションとし、さらなる成長を重ねていくことで法政大学の発展に寄与していきたいと思っております。

入学センター国際入試課 岡田 遼介