お知らせ

謹んで年始のご挨拶を申し上げます

  • 2023年01月01日
お知らせ

新年明けましておめでとうございます。

2023年は、戦争とパンデミックが続いている中での新年となりました。これらの問題は、発生から一定の時間が経過しながらも、いまだ解決への道筋が見通せない状況にあります。しかし、発生から一定の時間が経過する中で、考えを巡らせ、あわてふためくだけではない対応を講じていくことができるはずの時点に、いま私たちは立っています。問題状況に「なれて」しまうのではなく、今年こそ解決に向けて進んでいけるように知恵を絞り、自分たちにできる行動をとっていくことが求められていることを、あらためて強く実感させられる年頭です。

コロナ下初の2020年入学生たちが、今年4年生となります。対面での活動が大きく制約される中で学生生活をスタートさせ、状況の変化に応じて徐々に制約の程度が変わっていくなかで、ここまでの学生生活を歩んで来た学年です。自分たちを状況の犠牲者にしてしまうのか、この状況の中でも自己実現を果たしたイノベーターにするのかは、自らの行動にかかっている。そんな思いで活動を開始したグループが、昨年末に「自由を生き抜く実践知」大賞を受賞しました。賞にエントリーした他の多数の取り組みも含めて、一方的に状況の客体になるのではなく、主体として自ら行動する者の存在が、確かにここにあります。それを心強く思うとともに、そんな取り組みがさらに力強く展開できるように、大学としてつとめて行かなければならないという思いを新たにしました。
2023年がそんな一歩を進める年になることを期待し、それが実り多からんことを祈念して、新年のご挨拶といたします。

2023年元旦
法政大学総長 廣瀬克哉