お知らせ

【訃報】下森定 元総長 逝去のお知らせ

  • 2021年10月13日
お知らせ

本学元総長である下森定(したもり・さだむ)名誉教授が、去る10月1日に逝去されました。(享年91歳)

下森元総長は、1956年3月法政大学大学院社会科学研究科私法学専攻修士課程修了後、同年4月本学法学部助手として着任、1960年3月に東京大学大学院社会科学研究科民刑事法専攻博士課程単位取得満期退学後、同年4月に法学部専任講師、1961年4月に同助教授、1969年4月以降は同教授として、長らく本学で教鞭をとられました。

この間、1978〜1979年度に本学学生部長、1983年度に本学法学部長、1985~1986年度に本学現代法研究所長、1993~1994年度に本学大学院委員会議長をそれぞれつとめられ、1995年5月から1996年6月までの約1年間、法政大学総長として、本学における教学・経営の全体を統括、代表されました。総長在任中には、さらに日本私立大学連盟常務理事、大学基準協会評議員、大学セミナーハウス理事・評議員もつとめられました。

専門は民法で、詐害行為取消権や契約責任の領域において多くの研究業績を有しておられます。日本私法学会、金融法学会、日本土地法学会等に所属。司法試験第二次試験考査委員、不動産鑑定士試験委員、東京弁護士会懲戒委員会委員等も歴任し、2010年4月には瑞宝中綬章を受章されました。

主な著書は、以下のとおりです。
『安全配慮義務法理の形成と展開』日本評論社(1988年・単著)
『債権法論点ノート』日本評論社(1990年・単著)
『法学教育とともに:大学紛争から法曹養成まで』信山社(2010年・単著)
『下森定著作集Ⅰ~Ⅳ』信山社(2014~2017年・単著)
『西ドイツ債務法改正鑑定意見の研究』法政大学現代法研究所(1988年・編著)
『ドイツ債務法改正委員会草案の研究』法政大学現代法研究所(1996年・共編著)

ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

2021年10月13日
法政大学