氏名 | 研究科・学部 | 専攻・学科 | 学年 |
---|---|---|---|
孟 金羽 | デザイン工学部 | システムデザイン学科 | 4 |
|
旧来のスリット・スキャン撮影をデジタルで再現した iOS アプリ。アナログの魅力とデジタルの利便性を融合させ、スリット・スキャン技法に興味を持つクリエイターに新たな表現ツールを提供し、その創作活動を支援する。
作品は、旧来のスリット・スキャン撮影をデジタルで再現した iOS アプリである。
スリット・スキャンは、100 年以上の歴史のある撮影手法で、現代ではよくジョン・ホイットニーが 1958 年に開発した VFX のための撮影技術を示している。細いスリットを通じてカメラで撮影し、フィルムを動かしながら撮影すると、被写体の運動の動態が記録される。一度に面を撮るのと違い、線で記録するため、普通のカメラでは撮れない奇妙な写真ができる。
今でもスリット・スキャンを用いる作家は存在するが、すでに撮った動画や画像を後処理し、エフェクトとして使用する場合が多い。撮影段階でこの技法を使用する人が少ないのは高い技術的なハードルが理由だと考えられる。既存のアプリもあるが、ほとんどがスリット・スキャン風のエフェクトを使用するもので、写真や動画を楽しく撮れるが、本格的な制作には適していない。レトロの価値が認められる現在、予想できないスリット・スキャンの魅力を皆に伝え、この技法を使いたいクリエイターをサポートしたいと思い、このアプリを制作した。
アプリであるので、アプリ自体を Xcode で開発しました。UI のデザインは Sketch で作成した。アプリのデモ動画は DaVinci Resolve で制作した。
本作品は,映像の特殊撮影技術であるスリットスキャンをスマホアプリとして実装したものである.スリットスキャンは古くからある手法であるが,有名映画でも使われている手法であり,誰でも手軽に使えるようにした功績は大きい.アプリの完成度も高く,詳細な設定も可能でUIも十分に作り込まれている.本作品は,実際に2025年春にスマートフォンアプリとしてリリース予定とのことで,今後が非常に楽しみである.