理工学研究科在学生の作原祐成氏らが「Best Paper Award」を受賞

さる8月28日から30日にかけてブルガリアのヴァルナにおいて開催されたIEEE International Conference on Intelligent systemsにおいて，本学の知能ロボット研究室から発表された論文Climbing Soft Robot Inspired by OctopusがBest Paper Awardに選ばれました。本研究室の本賞の受賞は2012年に続き2回目となります。
本国際会議は，約20年の歴史を持つ知能化システムに関する国際会議であり，ヨーロパをはじめ世界各国から研究者が参加し，システムを知能化するための様々な方法について発表が行われました。今年は，コロナ禍による渡航制限により，現地での参加が叶わず，オンラインでの参加となりましたが，発表支援ツールとオンライン会議システムを駆使し，例年に劣らぬ発表を行うことができました。今回発表したロボットは，生物のタコの運動メカニズムをヒントに，「柔らかい身体の力学的な性質を用いて知的な運動を実現する」という枠組みのもとに設計されており，コンピュータを用いて知能化を行うという従来の枠組みとは全く異なる，新しい方法で知能を実現しています。今後も「知能＝頭脳＝コンピュータ」といった既成概念を打ち破るべく，様々なロボットを開発していく予定です。今後の更なる進展にご期待ください。
知能ロボット研究室のロボットはこちらからご覧いただけます。
http://www.k.hosei.ac.jp/~ito/
https://www.youtube.com/channel/UCFLo1SPFfPIIRbfKDWYtTVA

・受賞者
作原祐成(電気電子工学専攻修士2年)
清水宏晃（2019年度　修士課程修了，現在トヨタ自動車勤務）
伊藤一之（電気電子工学科　教授）

・学会情報
-学会名　　IEEE International Conference on Intelligent systems 2020
-開催期間　August 28-30, 2020
-発表日時　August 30, 2020
-開催場所　Varna, Bulgaria (コロナ禍のため，オンラインで参加)

・受賞名
IEEE International Conference on Intelligent systems 2020
Best Paper Award

・受賞年月日
2020年 8月30日

・受賞論文名
Climbing Soft Robot Inspired by Octopus

リーフレット「理系学部で学ぶみなさんへ －大学院進学の5つのメリット－」