No. | 本 | 選書理由 | |
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1 | 今年の特殊な日々の中で、自分の原点はなにだったか見失いそうになる人もいるかもしれません。わたしの原点のひとつはこれでした。高校生の時に読んで、読みながらしぬほどつらくて、でもそれが社会学を学ぼうと決めたキッカケの一つでした。だから選びました。 追記 最初は『82年生まれ、キム・ジヨン』も候補だったのですが、どちらもぜひ一読頂きたい本です! |
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2 | 『日本のヤバい女の子』 はらだ 有彩 著 柏書房 , 2019 所蔵なし |
昔話や神話における女性たちの状況と現代の自分を含む女性たちの状況が重なり、社会的抑圧やそこからの解放への希求を痛切に感じました。まさに温故知新。「女の子」たちの本ですが、老若男女問わずおすすめしたいです。 #昔話 #伝説 #日本 #女性 |
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3 | 『日本のヤバイ女の子』というタイトルから連想した。本の中に登場する主人公は、世間に定められた「普通」の人間の規格から外れており、ほかの人からすると「ヤバイ女の子」であろう。「普通」とは、一体なんなんだ? | ||
4 |
こちらの本は最近凄く人気を呼んだ韓国の作品の一つである。女性として生まれてきたのは、何も悪くない。しかしなぜ教育、就職、結婚、出産で周囲から様々な差別を受けられるか。今まで慣れてきたこと、我慢してきたこともはや隠す必要がない。この作品を読み、一体何が「私達の問題」、それで「社会の問題」、更に「世界共通の問題」なのか、明らかになるはず。 | ||
5 | 『サラバ! 』 西加奈子著 小学館 , 2014 多:2F(913.6/NI/1,913.6/NI/2) |
自分の原点になるものは何か。イランで生まれ、エジプトで育ち、日本に戻ってきた主人公。姉は様々な宗教を信仰し、それを探し続ける。果たしてたどり着いた答えはーー 自分探しの旅がテーマの本でもある |
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6 |
『上野千鶴子のサバイバル語録』 |
東京大学の入学式での祝辞大きな反響を呼んだ上野さんの語録をまとめた一冊。著者自身が生き延びるため、必要に迫られ身につけた言葉の数々から140を厳選。初の語録! |
No. |
選書理由 |
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7 |
『月と六ペンス』 |
好きに絵を描くために完璧な生活を捨てた男が、「川に落ちれば、泳ぎのうまい下手は関係ない、岸に上がるか溺れるか、ふたつにひとつだ。」と語るシーンに強く共感しました。全ての情熱を傾けるモノを見つける前に、これからの人生はずっと探し続ける旅だと思いました。 #サマセット・モーム #天才画家の狂気の物語 |
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8 |
『三日間の幸福』 |
作者の方があとがきで話しているんですが、この作品は死の直前になって見える世界の美しさについて書かれているそうなんです。実際このお話しの主人公も、残りわずかな寿命で色々頑張って素敵な体験をするんですよ。側から見れば奇行としか思えないようなことも平然とやってのけたりして、それでも楽しそうにしてるんですね。生とは。死とは。正気とは。狂気とは。たくさんのことを考えさせられるお話しだと思います。 #三秋縋 #生 #死 #寿命 #お金 #絵 |
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9 | 『警視キンケイドシリーズ 』 クロンビー,デボラ 著; 西田 佳子訳 所蔵なし |
月と6ペンスを翻訳した金原先生の、翻訳家としてのお弟子さんにあたる(とたしか授業で言っていた)西田住子先生の翻訳した人気シリーズです。西田先生は翻訳家でありながら法政大学と他大学の非常勤講師でもあります。 |
No. | 本 | 選書理由 | |
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10 | 『悩む力』 姜尚中著 (集英社新書 ; 0444C) 集英社 , 2008 多:2F文庫新書(/集英社/444:S) |
コロナで大学にもいけない、遊べない、友達が出来ない…なぜ勉強を頑張ったのか?大学に来た意味はあったのか?将来への漠然とした不安が常に心に付きまとっています。私のような同じ1年生がたくさんいると思います。でも、これを読むと、「生きてるだけでいい」「人生最後まで希望を捨てるな」という言葉に励まされます。1年生に向けた企画ということで、この本を是非読んでほしい、と思い、選びました。 #前向き #Bible #夏目漱石 #ウェーバー #孤独 #人間 #コロナ |
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11 | 『怠惰の美徳』 梅崎春生著 ; 荻原魚雷編 (中公文庫 ; [う-37-1]) 中央公論新社 , 2018 多:2F文庫新書(914.6/UM:S) |
怠惰な作家さんによる随筆です。自身の怠け癖についてユーモアを交えつつ綴っており、読んでいて不思議と安心する本だと思います。「戦中や戦後の激動する時代で、かの梅崎春生先生はこんな自堕落な生活をしていたんだな」と思うと、怠けることへの勇気が湧いてきます。コロナを始め様々な要因によって、漠然とした不安に包まれている社会ですが、だからこそ、時には「怠惰の美徳」に従ってみてもよいのではないでしょうか。是非今の時代を生きる皆さんに読んでいただきたいです。 #梅崎春生 #前向き #人間 #エッセイ #怠惰 |
No. | 本 | 選書理由 | |
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12 | 『21歳男子、過疎の山村に住むことにしました』 水柿大地著 (岩波ジュニア新書 ; 773) 岩波書店 , 2014 多:2F文庫新書(/岩波J/773:S) |
著者の水柿さんは現代福祉学部の卒業生です。 #法政大学#現代福祉学部#地域おこし協力隊#地域づくり#山村 |
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13 | 『WE LOVEジジイ』 桂望実著 (文春文庫 ; [か-43-2]) 文藝春秋 , 2011 多:2F文庫新書(/文春文庫:S) |
町おこし、地域おこしに関連する小説です。町全体が1つになる過程がきれいに描かれています。 | |
14 | 『県庁おもてなし課』 有川浩著 角川書店 , 2011 多:2F(913.6/AR) |
地方活性化や観光振興について描かれていると思います。物語自体はフィクションですが、実際に存在する「おもてなし課」をもとにした小説です。 |
No. | 本 | 選書理由 | |
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15 | 『ペスト』 カミュ 著 ; 宮崎嶺雄訳 (新潮文庫 ; カ-2-3) 新潮社 , 2004 多:2F文庫新書(/新潮文庫:S) |
最近コロナと相まって再人気となったカミュの「ペスト」。作中の人物達は、手洗いをしない、マスクしない、自粛せずに劇場へ行く、などコロナ世代の我々からしたらおかしな風景。死者は爆増する。しかし、後半であっけなくペストは終息。始まりがあれば必ず終わりもある。 #コロナ#純文学#感染症#カミュ#ナチス |
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16 | 『デカメロン』 ボッカッチョ著 ; 平川祐弘訳 河出書房新社 , 2012 市:B2F書庫(973/43) |
私達は間違いなく、重大な歴史事件となる時代に生きている。14世紀の欧州で死者は2億ぐらい出たペストの時期に、ボッカッチョは『デカメロン』を書いた。ペスト時代にあった、愛と死亡と友情はどのようなに語られるか? |
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