お知らせ

FICオープンセミナー 専任教員による研究発表会(6/25)

  • 2024年05月21日
  • イベント・行事
お知らせ

6月25日(火)に「FICオープンセミナー」をオンライン開催します。参加を希望される場合は、以下の要領の通りお申込みください。

1)日時:6月25日(火)17:00~18:30(Zoomを利用)

2)参加方法:
「一般参加者」、「本学学生参加者」はそれぞれ下記のフォームからお申込みください。なお、「本学学生参加者」は必ず法政大学メールを記入してください。

FICオープンセミナー「専任教員による研究発表会」一般参加者申請フォーム

FICオープンセミナー「専任教員による研究発表会」法政大学大学院・学部の学生参加申請フォーム

申請締切日:6月24日(月)正午まで

お申込み頂いたのち、Zoomミーティングへの「招待メール」をお送りします。研究会の時間帯に「リンク」を押していただければ、研究会に参加できます。なお、セキュリティ対策のため「一般参加者」の参加可否は、研究科及び学部において判断致しますので、ご連絡に少しお時間を頂くことをご了承ください。

3)内容:
 国際文化情報学会に所属する教員と学生(大学院生・学部生)が参加する形でおこなわれる、教員による研究発表会です。学会に所属していない一般参加者にも公開します。
 開催時間は1時間程度で(質疑応答含む)、リアルタイム・オンライン配信(Zoom利用、同期型)にて開催しますので、当日の指定された時間帯に、アクセスしてください(ミュートでのご参加にご協力ください)。

発表者・発表タイトルおよび要旨は以下の通りです。

小川 敦             法政大学国際文化学部 准教授 

タイトル:多言語社会ルクセンブルクにおける言語的統合の試みについて

要旨:欧州の小国・ルクセンブルクでは、第一言語が土着のドイツ語方言であるルクセンブルク語であることを前提にドイツ語で識字が行われ、その上でフランス語を身につけさせることで、三言語による多言語社会を維持してきた。しかし現在のルクセンブルクは人口の約半数が外国籍という超移民社会であり、移民の多くは家庭ではポルトガル語などロマンス語を話すため、従来のドイツ語による言語教育は岐路に立たされている。政府は国を代表する言語であるルクセンブルク語を住民統合の言語として位置づける一方で、近年はドイツ語による識字教育にこだわらない姿勢も見せている。本発表では、多様化が進むルクセンブルク社会において言語的な統合がどう進められようとしているのか、言語教育政策を中心に考察したい。

張 勝蘭   法政大学国際文化学部 専任講師

タイトル:苗族における伝統社会の変遷とアイデンティティ―中国貴州省高坡苗族を中心に―

要旨:苗族は中国南部における代表的な少数民族である。現在同系統の人々が東南アジア、欧米にも広く分布している。苗族は過去に固有の文字、宗教も統一政権も持たなかったが、その前身とされる「苗」は、中国の漢字文献にあらわれる最も古い民の一つで、マジョリティーの「漢人」と常に対立する非漢人集団として古くから存在すると見なされている。しかし、「苗」の記述は時代によってその意味合いも指す内実も大きく異なっている。現在の苗族は内部にさまざまなサブグループを抱え、それぞれのアイデンティティを強調しながら、公認された「苗族」としてのアイデンティティも強くもっているように見える。このような苗族と苗族アイデンティティを理解するには、彼らと中国王朝・漢人社会との関わりに焦点を当て、サブグループ次元における伝統社会の変遷を具体的に考察する必要がある。本発表では、苗族が最も集中する貴州の中心部に居住し、かつ史料記載が比較的詳細で連続性のある高坡苗族を中心に、文献史料とフィールド調査を併せて検討する。よって、中国南部非漢人社会の多元性の解明を試みる。

4)連絡先
今泉裕美子(法政大学国際文化学部・国際文化研究科 教授)
ficopenseminar(アットマーク)gmail.com
※メールでのお問い合わせの際は(アットマーク)を@にかえて送信してください。