お知らせ

(教員の皆さんへ)2020年度春学期の授業方法について(4月13日更新)

  • 2020年04月06日
お知らせ

教員の皆さんへ

2020年度春学期の授業方法について(その1)

 

2020年4月6日
2020年4月13日追記
教育支援本部担当常務理事・副学長
廣瀬克哉

4月6日付お知らせ(その1)に続き、4月13日付で以下の「教員の皆さんへ 2020年度春学期の授業方法について(その2)」を発信しました。重要な内容ですので、必ずご確認ください。
4月13日付「教員の皆さんへ 2020年度春学期の授業方法について(その2)」
 (統合認証ログインが必要です)


先日4月3日に「2020年度の授業開始に向けて」のメッセージをお伝えしましたが、本日は、2020年度春学期の授業方法について、あらためてお伝えします。

3月23日に公表しましたように、授業開始は4月21日とします。
この日から感染症の状況が落ち着くまで当分の間(現時点の想定では最長で春学期末まで)、教室では授業を行わず、インターネット環境(双方向オンライン型、動画配信オンデマンド型、資料配信型など)を用いて授業を実施・受講する方法をとります。

すでに4月1日に「新型コロナウイルス感染症の影響拡大による2020年度春学期授業の対応について」文書と関連資料(下記参照)を、教員宛てに送付しておりますが、以下ではあらためてオンライン授業(インターネット環境を用いた上記授業全般を、ここでオンライン授業と呼ぶ)の準備に向けたご説明とお願いをいたします。

  • 法政ポータルサイトHoppii → Web掲示板(統合認証ログインが必要です)
    「新型コロナウイルス感染症の影響拡大による2020年度春学期授業の対応について(4月1日付)」

オンライン授業の場合、教室で行う授業のように特定の曜日、時限に縛られる必然性がなく、週1回100分という単位で組み立てる必要もありません。2単位分の授業をオンラインでおこなう場合であれば、オンラインでの受講と学生自身による学習を合わせて、標準的な学生にとって90時間を要する学修内容を確保することで2単位を認定できます。(大学設置基準で1単位は45時間の学修を要する内容で構成と規定)春学期の約半分の期間がオンライン授業になる場合であれば、その半分の量の学習をオンライン授業によって行わせ、半分を教室授業で行うといった組み立てになります。

また、100分の教室授業に対して、同程度の時間の動画などを用意する必要があるわけではありません。文部科学省のオンライン授業で単位認定が認められる条件として提示されているのは、①課題提示の前後で教員からの指導や学生と教員との質疑応答の機会が確保されていることと、②上記の学修時間の確保がなされていることです。課題図書について留意点や必要な視点・観点を示し、それを読んだ上でのレポートを課し、適切に質疑応答の機会を設けるなどの条件が満たされれば、それでオンライン授業として所定の単位数を認定することができます。動画の使用や、リアルタイムの双方向のコミュニケーションは必須ではありません。

ご担当の科目の内容によって、どのようにすればオンラインで教育効果を確保できるかは多様です。大学からは、本学で利用可能なオンラインツールについて、それぞれの利害得失や期待できる効果などを含めて、より具体的なガイドラインを示し、オンラインでの研修を提供していく予定です。

授業開始4月21日から5月の連休明けまでの期間については、以下の考え方で授業準備、実施をお願い致します。

すでに報道されておりますように、携帯電話大手三社が25歳以下の利用者の通信料金の一部を無償にし(4月3日報道)、文部科学省が学生にモバイル通信機器を無償貸与する(4月5日報道)など、インターネット環境を介した授業で学ぶ学生への社会的支援も始まっていますが、そうした学生への社会的支援が整うのは、5月の連休明け頃との見通しが示されつつあります。この見通しを踏まえて、授業開始から5月の連休明けまでの期間は、授業において動画の使用は極力控えて、文字情報を基本に、データ容量を要しない方法で始めていただきますよう、お願いいたします。

授業の開始にあたって、学習支援システムのアンケート機能を活用するなどして、学生のネット環境を把握し、オンライン授業の受講に要するデータ量の許容範囲等を見極めていただくよう、お願いいたします。(見極め方等についてはあらためてお知らせします。)

また、この期間は、学生がまだオンラインで受講することに慣れておらず、教員の側もオンラインの諸ツールの効果的な使い方について習熟していく期間と想定されます。授業開始当初を習熟期間と位置づけ、学生と教員が積極的な試行錯誤を共有いただけたら、そのプロセスから相当な教育効果が見込まれ、それ自体もまた立派な授業の実質的な実現であると考えます。

学生には、4月20日までに2020年度春学期の履修希望科目について、仮登録をするように伝えており、4月21日以降、必修以外の科目については、仮登録した授業で得た情報に基づいて、履修登録を判断するものと思われます。そこでまずは4月21日からの週の間に、学生たちが判断するために必要と思われる情報(たとえば、授業の狙いと、その時点で計画している授業の実施方法)を学習支援システムで提供していただき、授業を開始してください。学習支援システム以外のオンラインシステムを使われる場合も、その周知は必ず学習支援システムでおこなっていただきますようお願いします。

オンラインでの授業実施を想定していなかった段階で作成されたシラバスは変更が必要となるものと考えます。まずは授業期間の最初の1週間の間に、その時点で計画している春学期授業の組み立てについてシラバスに示して下さい。ただしオンライン授業の実施期間も現時点で不確定ですので、その後も随時シラバスの変更が必要となる場合が想定されます。

このように、今年度春学期の授業については開始時点ではその後の展開が見通せず、途中で授業計画を随時見直しながら組み立てて行かざるを得ないものと思われます。すでにお伝えしているように、シラバスは必要に応じて随時変更いただいて構いません。変更内容についてはその都度ていねいに学生に伝達いただきますようお願いします。

以上