法政大学のビジョン

本学は2030年を目途とし、理想に向かって主体的かつ能動的に活躍する、自由を生き抜く市民を輩出する大学として、世界における市民教育の拠点となり、各分野における真摯な基礎研究とともに、課題解決に向けた実践的な研究成果によって、民主的で力強い持続可能社会を創造する源泉となる。
以下に、「教育」「研究」「社会貢献」のビジョンを設定する。

教育のビジョン

主体性、能動性、創造性、思考力、判断力、実行力の育成を目指し、そのために、各々の専門教育との関連性をもって、自然科学、社会科学による論理的分析的思考力、基本的な日本語、外国語、メディア・リテラシーおよび、人文科学における広い人間理解を身に付ける。

  1. キャンパスの有機的連関を基盤にした総合大学になる
    総合大学として、学生が自らの専門分野を拠点にしつつも、自然科学、人文科学、社会科学を横断して学ぶことができるよう、履修の柔軟性、学年暦の利便性、そしてキャンパスの有機的な連関を図る。
  2. 充実した「学び」を約束する市民教育の拠点になる
    教員は「教える」教育から「能力を引き出して育てる」教育に移行する。学生は学修ポートフォリオを所持するなど、自らの学びを設計し目標を立てる。学生が「教わる」大学から、自らの成長を実感できる「学ぶ」大学に移行する。
  3. 地域の多様性が有する価値を熟知しつつ、グローバルに思考する能力を育てる
    グローバルな視点をもちつつ、地域社会の価値への深い認識が育つことを目標とし、全ての学生が、異なる価値観や文化、生活に直接触れる「グローバル体験」を持つことができる仕組みをつくる。
  4. 持続可能な地球社会の構築を目指す教育の拠点になる
    公正な社会の実現・持続や、生物・文化の多様性を持続するために、人文科学、社会科学、自然科学などの基礎学問と、その応用との関係を学び、それぞれの学問分野の関連を理解できる、文理融合型の「サステイナビリティ・プログラム科目」を全学部の学生が履修できる仕組みを作るなど、「持続可能な地球社会の構築」に貢献する学生を育てる。
  5. 世界中の人々が、日本を総合的に学ぶ場となる
    世界中の人々が日本の文化、歴史、社会、技術を総合的に学ぶことができるよう、国際日本学の教育環境を一層整備する。

研究のビジョン

持続可能な地球社会の構築に関連する基礎研究を基盤に、新しい実践知の創造と提唱を目指し、数多くの質の高い成果を出す。

  1. 持続可能な地球社会の構築を目指す研究の世界的拠点となる
    人文・社会・自然諸科学による持続可能社会を目指した研究を統合し、国内および世界的規模のサステイナブル研究の拠点となることで、世界の研究ランキングに一定の地位を占める。
  2. 国際的評価を有するユニークな研究拠点のさらなる発展を図る
    能楽研究所、沖縄文化研究所、大原社会問題研究所、国際日本学研究所、統計研究所など、当該分野における研究拠点として国内外から評価される研究所のさらなる発展を図り、世界に向けてその価値と意味を発信し、国際ネットワークを広げる。
  3. 持続可能な地球社会の構築に貢献する基礎研究に力を入れる
    常に基礎研究の地盤をもち、新しい実践知を提案する。
  4. 実践知を生かした応用研究分野で世界を牽引する
    実践知を生かすことのできる複数の重点研究を大学として支援し、世界に貢献できる応用研究分野の先頭に立つ。
  5. 課題解決の研究拠点から、有為な研究者を輩出する
    課題解決の研究拠点と密接なかかわりをもつ大学院学生を増やし、大学院を有為な研究者が育つ教育研究組織として整備する。

社会貢献のビジョン

法政大学は社会人の学びの場としてのフロントランナーであるが、今後は大学院を中心に一層、その機能を広め、社会全体の市民教育に貢献し、民主的で力強い持続可能社会を創造する。

  1. 「持続可能な地球社会の構築」の社会におけるセンターとなる
    研究成果を生かして課題解決を担うことができるよう、研究の応用力によって、新しい時代を目指す外部諸組織との協力関係を拡大する。そのことによって、教育および研究の目標で掲げた「持続可能な地球社会の構築」を社会に浸透させる。
  2. 「持続可能な地球社会の構築」への提案を発信するためのセンターとなる
    社会における諸組織との関係を担うセンターとなるためには、本学は基礎研究を担いつつも、社会のなかで常に新しい研究上の提案をし続ける実践知の発信センターの役割を果たす。
  3. 地域の力を引き出す大学となる
    地域の活性化なしに日本の未来は無い。多様な学生が集まり、卒業生たちがさらに広く地域の力になれるよう、その方法を学ぶことができる大学となる。
  4. 世界中の人々が、高度な市民教育を受けられる場となる
    大学院、学部ともに社会人がアクセスしやすい履修環境を整え、自立した市民を育てる生涯教育の拠点とする。また、さまざまな方法で、地球上のどこにいても法政大学の教員や卒業生から学び、議論が展開できる環境づくりを目指す。
  5. 学生のピアサポートと校友ネットワークを世界的に展開する
    学生同士のピアサポートと卒業生による校友ネットワークを、年齢、性別、国籍、民族の違いを超えた、開かれたコミュニティとして、世界的に展開する。