男女共同参画ニューズレター

男女共同参画ニューズレター vol.2

男女共同参画ニューズレター

リコチャレ(理工チャレンジ)への法政大学理系4学部の登録と今後への期待

松尾 由賀利(理工学部教授)

 

 「リコチャレ」という言葉をお聞きになったことはありますか? 内閣府男女共同参画局に設置されたサイトで、理工チャレンジ、通称リコチャレと呼ばれるものです。ここには、女子中高生・女子学生の理工系分野への選択を後押しする情報が集約されています。

<内閣府男女共同参画局理工チャレンジ(リコチャレ)>(※左記ページにリンクします。)

 一般的に中学生のころまでは、理科へ興味や理数系の成績において、男女による大きな開きは見られないと言われています。しかし、高校、大学と学年が上がっていくにつれて、理工系分野に興味がある女子生徒学生たちも理工系(比較的多くの女性が活躍している医歯薬系以外)について、「女性が少なく共感を分かち合う仲間がいない」 「家庭生活との両立が不安」「大学で研究をした先の仕事の具体的なイメージが持てない」などの印象が強くなり、理工系への進路選択をする割合いがどんどん減ってくるのが現状です。理工系は、社会に変革をもたらすイノベーションに直接かかわる分野とも言え、その発展には今後、男女共同参画をはじめとするダイバーシティーの向上がより一層求められています。

 リコチャレには、このような疑問や心配を解消すべく、理工系に進んだ女性の先輩たちからのメッセージや、直接お話を聞けるイベント情報などがたくさん掲載されています。法政大学では、2022年に情報科学部、デザイン工学部、理工学部、生命科学部の理系4学部が揃って、「リコチャレ応援団体」「理工系女子応援ネットワーク」に登録しました。

<リコチャレ_法政大学ページ>(※左記ページにリンクします。)

 法政大学の理系学部で学び、男女ともに理工系分野で将来を担う活躍をして欲しい、という各学部からの熱いメッセージが掲載されています。現在は、決して女子学生比率が高いとは言えない法政大学の理系学部ですが、今後、法政の理系で学ぶ女子学生が増え、研究活動とキャンパスの活気がさらに向上することを期待したいと思います。