2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト

動画部門・入選 理想的市民交流隔絶型コロニー 和多奈辺市

2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
渡邊 理功 社会学部 メディア社会学科 3
  • 使用ソフト
    blender、CapCut、PowerPoint
  • 開発・制作・動作環境等
    Windows
  • 使用素材
    音楽:PeriTune

作品要旨

「リスクヘッジ」という言葉をよく聞くようになったり、近頃人々にはリスクを回避したがる風潮があるように感じる。リスクを避けて冒険をしづらくなった世の中に疑問を感じ、極限までリスクを回避できる300年後の“理想的な都市”をイメージして作り、自治体のPR映像を意識した編集で動画にした。リスクを回避するのは悪いことではないが、その先このような未来もあり得るかもしれないと示すことで考えるきっかけになればと思い制作した。

作品解説

全編CGで、住民の交流を極限まで廃した空中に浮かぶ都市というテーマで作ったので、人間をあえて一人も登場させていない。また、全体的な明度を暗く、ネオンっぽいシェーディングを施した照明やホログラム風のオブジェクトを点在させたことで近未来の都市の感じを演出した。モデリングも自分ですべてやったのだが、その際に意識したことは、「どこから見ても画になるようにする」ことであった。そのために建物の配置や高さを調整し、ネオンやホログラムをどの角度からでもどれか一つは見えるように工夫した。そのおかげで色んな角度で街を撮ることができカットが増やせたし、街の中を縦横無尽に映す最後当たりの長回しのカメラワークも実現できたと思っている。ナレーションについては、自動生成によるかわいらしい音声で話す内容を少々残酷的なものにさせたことでそのギャップから観る人に意識してもらえるようにした。PowerPointで市のロゴ兼タイトルの静止画をちゃんと作り込んだこともリアリティを意識してのものである。ちなみに自身がこれまでにこのような作品をCGで作ったことは無い。映像制作技法の授業でも扱っていなかったblenderを独学で学びここまで作り上げた。

デジタル技術の使用箇所・方法

全編にわたってCGを使用している。モデリングからシェーディング、アニメーションやレンダリングもblenderのソフト内で一括で行った。ナレーションの音声は編集に使用したCapCutというアプリ内にある音声生成機能を使用した。PowerPointは静止画の作成に使用した。