氏名 | 研究科・学部 | 専攻・学科 | 学年 |
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高前田 涼斗 佐野 平 |
社会学部 デザイン工学部 |
メディア社会学科 建築学科 |
2 |
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夜の東京を舞台に、自身に潜む無意識、夢を描く「シュルレアリスム」の手法を使い自分の内面を描くことを試みた。Log撮影による幅広いダイナミックレンジを活かした編集とコンポジット作業、そしてモーショングラフィックスによって映像美を追求しつつ、各シーンに自分の心情を織り交ぜた。
映像作品の良さを考えた時、私は「様々な表現を取り入れることができる」ことだと考えた。例えばダリの美術作品であれば「偏執狂的批判的方法」を用いて無意識下の現実(超現実)を描こうと試みていることが言われている。しかし偏執狂的批判的方法で描かれた作品は他にシュルレアリスムで使われる手法で描かれることは基本的にない。『シュルレアリスムとは何か』(巖谷國士)によれば、シュルレアリスムの表現は大きく二つに分類することができ、一つが「オートマティスム」、もう一つが「デペイズマン」。前者が抽象画を描くのに対し、後者は具象画を描く。ダリの絵は後者に分類されるが、その二つがかけ合わせることは基本的にない。しかし、映像であれば別だ。異なるシーンに抽象画と具象画を織り交ぜて描写は可能であり、シュルレアリスムの表現を掛け合わせた「融合」をこの作品では目指している。デペイズマンによる「思いがけない場所にある違和感」やコラージュによる「オートマティスム」の表現を取り入れ、「超現実的な融合」を試みた。
また、コンポジットによる素材の「融合」を行い、様々な「融合」を掛け合わせて一つの映像に落とし込んだ作品となっている。
別紙「デジタル技術の使用箇所・方法.docx」に記載