2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト

動画部門・優秀賞 Horse Life

2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
加藤 優那 社会学部 メディア社会学科 3
  • 使用ソフト
    Adobe Illustrator、Premiere Pro
  • 開発・制作・動作環境等
    Mac OS
  • 使用素材
    音楽:DOVA-SYNDROME、効果音ラボ

作品要旨

引退競走馬の一生を線のみで描いた作品。

作品解説

引退競走馬をテーマにした作品。私は馬術部に所属しており、法政大学が所有している馬は全て競馬を引退した馬たちである。彼らは法政に来ることができ、馬術という新しい競技に挑戦することができているが、年間数千頭が第二の人生を歩めずに処分されている。人間のために生まれ、人間に捨てられてしまう儚い命を、すぐに切れてしまいそうな線で表現した。主人公の馬だけ赤い線で表現。この馬だけ人間と繋がり同じ色で描かれている。処分寸前だったが人間に助けられ、第二の人生として馬術競技を始める。この作品を通じて、まず、処分されている現状を知って欲しい。そして、馬術や乗馬、セラピーなどで馬を求める人が増えれば救える命も増えるかもしれない。

デジタル技術の使用箇所・方法

コマ送りになっている一枚一枚の絵はIllustratorで1から描いた。それをPremiereProで繋ぎ合わせ、音楽や効果音をつけた。

講評

写真が発明されマイブリッジなどにより連続写真が撮影されるようになるまでは、馬のギャロップはちゃんと理解されていなかったそうだ。この作品ではそのギャロップが繊細な表現の中でうまく表現されている。人を乗せて疾走する馬の表現が美しく、馬に対する愛情や馬の置かれた環境への複雑な思いが伝わる作品である。その想いは馬の疾走する表現によって十分に伝わっており、映像の最後にコメントを残さなかった方がむしろよかったのではないだろうか。