2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト

静止画部門・準優秀賞 生活

2022年度第18回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
佐藤 徹太 デザイン工学部 システムデザイン学科 2
  • 使用ソフト
    blender、adobe lightroom、adobe illustrator
  • 開発・制作・動作環境等
    Mac OS

作品要旨

大学生活を自堕落に送っている自分への戒めの作品。やらなくてはいけないこと、やりきれなかったことから常に逃げ出し、音楽を聴いて気を紛らわせる毎日。いつも17時に今までの行いを後悔するも、結局何もしない自分の「生活」そのものを表した。

作品解説

自分の自堕落な「生活」を表現するため、荒れた机上、夕暮れ時の時間帯を表現した。机中央には、夕陽に照らされた自堕落の象徴であるスマートフォンとヘッドホンが置いてある。机の端には趣味で集めていた万年筆とインクがあるが、もう飽きてしまった様子をインクボトルを倒すことによって表現している。机の右端には、勉強したつもりになって振り返ることのなかったノートの山がある。机の左側には今まで大学の授業で作った、自分なりにやりきれなかった作品たちが置いてある。ペットボトルのラベルのデザイン・クッキーのパッケージデザイン・機械の3Dモデリングの資料などがあり、自分の中途半端さを表している。机の上の時計は午後五時を指している。これはよく私がこの時間になってからやる気を出そうとするが、結局何もしない時間帯である。毎日このような生活が続く自分に嫌気がさしたため、風刺で自分宛に作った作品である。

デジタル技術の使用箇所・方法

本作品は画像のもの全てblenderでモデリングし、レンダリングをおこなっている。一つ一つ細部にこだわってモデリングしている。モデリング物のテクスチャはillustratorにて自作し、リアルな様子が出るように作成した。Lightroomにて色味や色彩を暖色になるように調整した。

講評

作品における物の色と光の具合が良い。描かれている空間の雰囲気が素敵だ。机に置かれている物の様子から部屋のご主人の「中途半端感」が良く表現されているが、それは生活感を感じさせる。また、その生活感がありながらもどこかお洒落な感じがしている。このような部屋で一日中過ごしても飽きないというか、心地が良いだろう。