2018年度第14回デジタルコンテンツ・コンテスト

動画部門・佳作 OVER

2018年度第14回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
正木 里桜 社会学部 メディア社会学科 3
  • 使用ソフト
    Adobe After effects, Adobe Premiere Pro, Adobe illustrator, Blender
  • 開発・制作・動作環境等
    Mac OS
  • 使用素材
    音楽:Sound Cloud, CLICK DJ

 

作品要旨

見る人全員の心に響くように音楽やカメラワーク、場面転換にこだわり抜きました。全員の鳥肌を立たせるような作品を目標にしたのでどんな人が見ても気持ちのいい作品になったと思います。"私らしさ"を大切に私に影響を与えた数多くの作品を参考に製作しました。

作品解説

水中から始まり、草原、森林、太陽とだんだんと上昇していく構成は、この作品のテーマである「成長」や「乗り越える」といった思いを込めています。途中登場してくる二人の男女は人との出会いを表現し、そこから『壁を破る』(ガラスが割れるシーンや指を鳴らして目の前の壁を破壊するエフェクト)という表現を用いて成長していく様子を表しました。
選曲には人を惹きつけるような始まり方を意識し世界観にすんなり入り込めるよう意識して映像とのマッチを図りました。 配色はファンタジー映画を意識しあまり原色を使用しないよう心がけました。
水中や草原の手前から奥へ動くカメラの動きの緩急や、森林を横切るスピード感などは曲調と受け手の気持ちの動き方を意識し製作しました。
要旨にも記載しましたがどんな人が見ても何かしら心に残るような爽快感と視点を大切に製作した作品です。

デジタル技術の使用箇所・方法

冒頭の珊瑚礁やガラスの森林、草原、シャンデリアなどはBlenderで製作し、その背景はAEで製作しコンポジットしました。Trapcode Particularを用いて水泡やスモークを表現しています。
最期のOVERという文字はAdobe illustratorを用いてアウトライン化し独自のフォントを使用しました。

講評

「OVER」は幻想的なシーンが連続する目と耳に心地よい作品。特に大画面で再生したときには、人々の目を強く惹きつけるものがある。音楽、色彩を含めた各カットの構成、流れるような動きなどもそれぞれよく考えられており、もっと長く見ていたいという気にさせる。ただ、「乗り越える」という意味からつけたと思われるOVERというタイトルは「終わり」という意味ももつ。最後にこのタイトルが現れる構成は作品の主旨と相容れない印象があるがどうだろうか。( 廣野 )